転職エージェントとは?
2016/06/10
それでは今回は転職エージェントやそこに関連するさまざまな事柄を説明するとしよう。
目次
転職エージェントとは?
転職エージェントを利用するメリット
- さまざまな相談に乗ってくれる
- 非公開求人に応募することができる
- ネットでは入手できない情報を教えてもらえる
- 選考に通りやすい履歴書、職務経歴書が作れる
- 履歴書、職務経歴書は一度書くだけでいい
- 面接指導が受けられる
- 面接の日程調整や給料の交渉などを行ってくれる
- 選考結果のフィードバックがもらえる
- 知らない企業を紹介してもらえる
- 無料で利用できる
1. さまざまな相談に乗ってくれる
そのためついつい目の前のことしか見えなくなったり、焦りから妥協してしまったり、とにかく不安になってしまったり…… いろいろと悩みが尽きないと思う。
そんなとき転職活動をサポートしてくれる担当者がひとり付き、さらにその者が転職のプロだとしたら相当心強いだろう。
2. 非公開求人に応募することができる
3. ネットでは入手できない情報を教えてもらえる
4. 選考に通りやすい履歴書、職務経歴書が作れる
中途採用の場合、新卒とアピールすべきポイントが異なる。これを間違えると書類選考に通過しないこともあるため、履歴書、職務経歴書は転職の第一関門として非常に重要な役割を担っているといえる。
その点、転職エージェントに登録すると人事部が何を重視しているのか、どんなことを好むのか、また前職での経験や成果はどうアピールした方がいいのかなど、応募先企業を熟知した担当者が添削してくれる。
5. 履歴書、職務経歴書は一度書くだけでいい
6. 面接指導が受けられる
面接での質問には必ず意味があり、採用担当者が「なぜその質問をするのか?」「その質問から何を知りたいのか?」を考え、回答することが大切になってくる。
転職エージェントは転職希望者の強みを見つけ出し、人事担当者が採用したくなるポイントを押さえた面接対策を行ってくれるだろう。
7. 面接の日程調整や給料の交渉などを行ってくれる
8. 選考結果のフィードバックがもらえる
このメリットは大きいですよね。これだけでも利用する価値があると思います。
9. 知らない企業を紹介してもらえる
10. 無料で利用できる
こんなにメリットがあるのになぜ無料なのか?
採用が決まった場合、なんとその方の年収の3割程度が企業から転職エージェントに支払われるんだ。500万円の年収の場合、この人ひとりが就職することで報酬は150万円だからね。かなり大きい。
つまり転職エージェントは、ひとりが就職することで100万円以上の報酬を得ることができるってわけ。
この仕組みがわかれば、無料だからといって遠慮せずに安心して利用することができるはずだ。
転職エージェントにデメリットはあるのか?
一見、良いことずくめのように見える転職エージェントだけど、転職希望者からではなく企業から報酬をもらうシステムがゆえに、メリットがデメリットに転じてしまうケースがあるんだ。
- 学歴や社歴などで応募できる企業が決まってしまう
- 年収の高い企業をゴリ押ししてくるかもしれない
- 自社サイト経由のライバルには勝てない
- 期間が限定されている
- 年齢制限がないようである
- 担当者との相性や能力に左右されてしまう
1. 学歴や社歴などで応募できる企業が決まってしまう
2. 年収の高い企業をゴリ押ししてくるかもしれない
仮に、
・年収は安いけれど、転職希望者に合っている企業
・年収は高いけれど、転職希望者に合わない企業
の両社から内定をもらうようなケースでは、後者を勧めてくる可能性もある。
これはエージェントの良心にも大きく関わってくるので一概には言えないのだがな。
詳しくはこの記事を読んでくれ。
3. 自社サイト経由のライバルには勝てない
これは採用コストを考慮し、間違いなく前者が採用されますね。
4. 期間が限定されている
まあ、ある程度期間が限定されたほうがフォーカスしてがんばれるという利点もあるよね。
5. 年齢制限がないようで、実はある
6. 担当者との相性や能力に左右されてしまう
転職は人生を左右する大きなポイントだ。もしエージェントとの相性に違和感を感じた場合は、すぐに担当者の変更を申し入れるべきだ。
転職エージェントを利用しない方がいい人
こう並べてみると、デメリットも結構あるもんですね。
では転職エージェントを利用しないほうがいい人ってのはいないのでしょうか?
転職エージェント以外の転職活動
- 転職サイトに登録する
- ハローワーク(公共職業安定所)に行く
- 知人、友人の紹介
- 自分で探す
転職サイトのメリット・デメリット
一般的には求人を募集する企業から広告費を得て運営されているため、転職希望者は無料で利用することができます。現代の転職方法で一番メジャーな活動ではないでしょうか。
まさにモンスターサイトですね!
転職サイトのメリット
▼とにかく求人数が多い
サイトによっては数千から数万件の求人を保有するところもあり、ハローワークや雑誌、新聞では知り得ない求人を見つけることができます。
▼業界に特化したサイトがある
求人数は少なめですが業界に特化しているだけあって、お目当ての求人を見つけやすいかもしれません。また情報量も豊富です。
▼自分のペースで活動できる
転職エージェントのように担当者がつくわけではないので、急かされることなくマイペースで活動することができます。
▼転職に関する情報が豊富
例えばリクナビNEXTでは王道の履歴書や職務経歴書の書き方をはじめ、円満退職の仕方や保険、年金、税金に関するコンテンツまでもがサイト内で公開されています。
>> リクナビNEXTの公式サイトはこちら
▼希望の企業に応募できる
転職エージェントのデメリットで挙げましたが、エージェントを経由するとフィルターにかけられるため希望の企業に応募できないことがあります。
▼スカウト機能がある
スカウト機能とは登録した書類やスキルなどをみて企業や転職エージェントからオファーが届くシステムのことで、多くの転職サイトが取り入れています。
これによって思いがけない大企業からお声がかかる可能性もなきにしもあらずです。スカウトされた場合、書類選考が免除され面接から選考がはじまります。
▼転職エージェント経由のライバルに勝てる可能性が高まる
これは転職サイトを利用する最大のメリットと言っても過言ではありません。
前述した通り転職エージェントで採用した場合、企業はエージェントに多額の報酬を支払わなければなりません。
しかし転職サイト経由での採用は基本的に掲載広告費しかかからないため、採用費用を抑えることができます。
このため転職エージェントと転職サイトとで同じようなタイプの応募があった場合、転職サイト経由の応募者を採用する可能性が非常に高まります。
転職サイトのデメリット
転職サイトのデメリット ≒ 転職エージェントのメリットと言えそうです。
▼孤独な戦いになる。
転職サイトの場合、エージェントのように担当者はつきませんので、転職のプロに相談する機会はありません。
▼情報に限りがある
募集要項やネットで調べられる範囲でしか情報を得ることができません。
転職エージェントでは、より具体的な採用条件や面接官の特徴などの情報をもらえることがあります。
▼面接の日程設定などすべて自分でやる必要がある
本来は自分でやるものなので、そこまで手がかかるようなことではないかもしれませんが現職が忙しい方などは大変かもしれません。
▼給料交渉も自分で行わなければならない
これから入社する企業に対して自分の意志を示すことはとても大切なことですが、特に日本人にはハードルが高いかもしれませんね。
▼選考結果のフィードバックがもらえない
これは転職サイトのデメリットというよりも転職エージェントの大きなメリットですね。
転職サイト経由の場合、不採用だった場合の理由を知る機会がないので次に活かすことができません。また仮に経験や能力ではなくタイミングが問題だったとしても、それを知ることはできないのでモチベーションに影響しそうです。
▼しっかりとした軸がないと自分に合った企業を見つけられない
転職サイトのメリットである莫大な求人数があだとなり、自分の中で選定の軸がないとなかなかここだという企業に出会えないかもしれません。
転職エージェントの場合、強みを活かせる企業を精査して勧めてくれます。
ハローワークのメリット・デメリット
ハローワークって失業手当をもらいに行くところではないんですね?
ハローワークのメリット
■無料で利用できる
ハローワークで受けられる職業紹介、相談、セミナーなどの支援サービスはすべて無料で受けることができます。
■家から近い場所にある
転職エージェントは都市部に集中していますが、ハローワークは全国に500ヶ所以上あるので比較的家から近い場所にあるはずです。
■地元の企業を見つけやすい
ハローワークは企業も無料で利用できるので、地域の小さな会社の求人がたくさんあります。
■職場訓練を受講できる
ハローワークでは就職に向けた知識やスキルの向上を目的に無料で受けられる職業訓練を開催しています。
■さまざまなセミナーを開催している
面接シミュレーションやビジネスマナーなどのセミナーを受けることができるほか、Web上で履歴書、職務経歴書の書き方なども公開しています。
ハローワークのデメリット
■空求人が多い
空求人とは積極的に人を採用する気がない企業が出す求人のことです。
企業は無料で求人を出すことができるので、もし良い人が来たら考えようと、とりあえずの気持ちでも出すこともできます。
■混んでいると思うように活動できない
ハローワークのこれはデメリットではないでしょ
ハローワークのデメリットとしてよく挙げられるのが「小さな会社が多い」ということ。
確かにハローワークは人材にお金をかけたくない企業でも無料で利用できるので、積極的に求人を出すことができます。そのため大企業の求人が少なく、小さな会社の求人が集まりがちです。
ただ会社の大小で良し悪しは決まりませんし、小さな会社のほうが向いている方もいるはずです。
知人、友人の紹介のメリット・デメリット
知人、友人の紹介のメリット
■事前に社内情報を入手できる
知人や友人がいることで、当然ながら正確な情報を入手することができます。いくら転職エージェントといえども、さすがに実際に働いているスタッフからの情報には敵いません。
■採用率が上がる
紹介者の信頼度によって大きく変わるとは思いますが、企業としては採用にかける時間と費用を大幅にカットできるという大きなメリットがあります。
知人、友人の紹介のデメリット
■知人や友人が社内で信頼されていないと逆効果
一口に紹介と言っても、誰に紹介されるかでその効果は大きく変わってきます。
例えば、社内で信頼されているスタッフや役員クラスの紹介であれば採用はグッと近くなると思います。しかし、もしも社内で評価されていない方だったとしたら…… この場合、いくらあなたに素晴らしい能力があったとしても逆効果になってしまう可能性が非常に高いです。
■断りづらい。辞めづらい
内定をもらったり採用試験が進んでいる最中に、より自分の希望に合った企業が見つかったとしても断りづらくなります。
自分で探すメリット・デメリット
自分で探すメリット
■転職エージェント経由のライバルに勝てる
採用コストがかからないため、転職エージェント経由のライバルに勝てる可能性が非常に高まります。
■これだという企業があるのなら一点集中できる
すでに本命の企業が決まっている場合、どうすればその企業に入社できるのかだけを考えればいいので集中して採用試験に臨むことができます。
■マイペースで活動できる
誰にも急かされることなく自分のペースで転職活動を進めることができます。
自分で探すデメリット
■効率が悪い
求人探しから履歴書や職務経歴書の作成、応募、日程の調整などすべてをひとりでこなさなければなりません。そのため条件に合った企業を見つけるだけでもかなりの時間を要してしまいます。
■ついついだらけてしまいがち
マイペースで活動できる反面、自分でスケジューリングするのはかなり大変だと思います。貴重な時間をムダにしないために「○月中に◯社の内定をもらう」など、必ず目標設定をしましょう。
離職期間が長いことを懸念する企業がいるのも事実です。そのためにもしっかりとスケジューリングしましょう。
失敗しない転職活動とは?
どの転職活動にもデメリットがあり、万人に有益となるサービスはないものだ。しかしどの活動方法にも素晴らしいメリットがたくさんあることも事実だ。
どれかひとつに固執した転職活動ではなく、さまざまな方法と併用することでより可能性が広がる。それぞれの活動はお互いを補完し合うものだ。
諸君、検討を祈る。