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ハイクラス転職希望者の転職エージェント活用方法

      2016/01/08

年収2,000万の人はエージェントを使うの?

エージェントP
求職者の想定年収の30~40%が転職エージェントの売上となるってことは、エージェント側としてはできるだけ年収が高い人の転職を決めたいというのが本音ですよね?
エージェントY
ぺーちゃんはいつも急にぶっこむね。その通りだよ。
エージェントP
つまり、年収300万円の方の転職を決めれば売上は90~120万円、年収2,000万円の人の転職を決めれば売上は、600~800万円……(パチパチ)
エージェントY
(そろばん!?)
伝説のエージェント
しかも、どちらもエージェントにかかる労力や経費はさほど変わらない……。
エージェントP
であれば高収入の求人案件は扱いが変わってきたりするもんなですかね……?
伝説のエージェント
実際問題、そうなるだろう……。
エージェントY
二人はお金の話になるといつも厳かに話すなあ。

高年収の求人案件の扱い方

高年収の求人案件が入ってきたら、転職エージェントとしてはすぐにでも候補者を確保したい。そのために「年収○万円以上のハイクラスの」、「エグゼクティブ向けの」といったサイトを保持しているのだ。

エージェントP
ワイングラス片手にペルシャ猫を膝に置いて面談とかするんですか?
エージェントY
エグゼクティブのイメージのボキャブラリーがなさすぎるね。

仕組み自体は通常の転職エージェントと同じものになるが、案件はハイクラスのものだけを集めている。さらにはベテランの精鋭コンサルタントを配置して、社内でも何よりも最優先で処理されていく案件というわけだ。

以前年収2,000万円という求職者の担当になったことがあるが、その者は積極的に転職先を探しているというよりは、今の会社よりも自分を評価してくれて、今よりも面白い仕事ができるなら転職してもいい、というスタンスだった

何がいいたいかというと、高年収の者は登録だけしておいて、”これは”という案件が出てきたときにだけ声をかけてもらうよう伝えておく、という使い方も可能ということだ。

元転職エージェント社員に質問!

エージェントY
高年収の転職希望者は、エージェント会社にとって是非にも採用させたい人材だと思いますが、こういう方に転職をゴリ押しする風潮などあったりするのでしょうか?
伝説のエージェント
年収が高い者にゴリ押しすることは少ないようだ。

先の年収2,000万円の者には、本人が面談を希望されたので来社してもらって面談対応をした。

外資系の金融会社に勤めていたのだが、その当時、その者の希望である「年収2,000万円を超えるような金融系」の求人がなく、金融系を得意とする営業担当が新規営業をかけ、良い求人が見つかればすぐに連絡をするという約束をした。

転職エージェント会社としては、年収2,000万円の方が登録してくれるだけでも「ありがたい」んだ。年収2,000万円と言うと、転職エージェントよりもヘッドハンティングの方がしっくりくる金額だからな。

エージェントY
「そんな年収の方が登録しているなら、うちの求人も出してみようかな」という企業が出てくる可能性がありますね。
エージェントP
「そんな年収の求人が出ているなら、自分も登録してみようかな」という求職者の方も現れそうですね!
伝説のエージェント
どちらも正解だな。

もっと言うと、年収2,000万円も稼いでいるサラリーマンなら独立開業を考えているかもしれない。

その際の求人に転職エージェントとして使ってくれるかもしれないし、優秀な友人を登録者として紹介してもらえるかもしれない。

とにかくエージェントとしては大切にしたい求職者なので、目先の売上のために無理に転職をゴリ押しすることはありえないということだ。

エージェントY
勉強になります。ありがとうございました!