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転職エージェントは何社くらい掛け持ちするべきか?

   

【この記事で分かること】
・転職エージェントの掛け持ちは失礼にあたるのか?
・転職エージェント掛け持ちのメリットとデメリット。
・結局のところ何社掛け持ちするのがベターなのか?

転職成功者は4社掛け持ち? プロも薦めるエージェントの複数登録

エージェントP
一般的に転職希望者は何社くらいの転職エージェントを掛け持ちして利用するものなんスかね〜?
エージェントY
「一般的」より、プロの意見を聞いてみようか。
伝説のエージェント
では、まずこのグラフを見てくれ。

転職エージェント利用社数調査(参照「リクナビNEXT」)

エージェントY
これは転職者全体と転職成功者で比較した、エージェント会社利用数のグラフですね。
伝説のエージェント
そうだ。では、このグラフから何が読み取れるだろうか?
エージェントP
はい!!! 全然わからないです!!!!

エージェントP プロフィール

伝説のエージェント
いっそ清々しいが、分からない場合の挙手は控えてもらえると助かる。では、エージェントY。
エージェントY
はい。見た通りですが、転職が成功した方は4社以上の掛け持ちをしています。また、これは転職者全体と比較すると倍以上の数です。

エージェントY プロフィール

伝説のエージェント
その通りだ。そしてもう一つの注目すべきポイントは、転職者全体の平均利用数が2社を超えているということだ。これはつまり、ほとんどの転職者が掛け持ちしているということになる。

伝説のエージェント プロフィール

エージェントP
でも、「掛け持ち」で転職活動をするなんてエージェントのヤツらに悪いような気がします……。
エージェントY
「ヤツら」呼ばわりしてるほうがよっぽど悪いけどね。
伝説のエージェント
気が引けるという気持ちもわかるが、結論から言えば転職エージェントは掛け持ちして利用すべきなのだ。何故なのかということも含め、今回はエージェントの掛け持ち利用について解説していこう。

まずはじめに、掛け持ちって失礼じゃないの?

伝説のエージェント
詳しくは以下の記事を見てもらえればと思うが、知っての通りエージェントは成果報酬だ。
エージェントY
簡単にいえば、「転職希望者が転職に成功した際の予定年収の約30%程度が、紹介料として企業からエージェントに報酬として支払われる」という仕組みですね。

転職エージェントの仕組み

伝説のエージェント
その通りだ。年収600万円の転職希望者をたった一人転職させるだけで、転職エージェントは約180万円もの報酬を受け取ることができる。
エージェントP
でも報酬の高い低いは別としても、転職希望者にとってすごく親身に相談に乗ってくれたり、転職の日程調整や企業とのやり取りを全て行ってくれるのはやっぱりありがたいですよね……。うう、やっぱり掛け持ちするのは気が引けるなあ……。
エージェントY
……ちなみになんですけど、エージェント側も転職希望者を掛け持ちしてるはずですよね?
エージェントP
……!
伝説のエージェント
気づいたか、エージェントY。その通りだ。十数人、時には数十人と、それは多くの転職希望者を同時に担当している、つまり掛け持っているだろう。
エージェントY
……それはそうですよね。だとするならば、お互いそういうものだと割りきって複数エージェントにお世話になることがあるべき姿だと思います。
エージェントP
くっそー! こっちも負けないように200人位のエージェントを掛け持ちましょう!
エージェントY
そこは張り合わなくていいんだよ……。

複数のエージェントに登録するメリットとは?

転職エージェントは力量が違う

伝説のエージェント
そもそも、転職エージェントは玉石混淆であることを予め知っておく必要があるだろう。
エージェントP
ぎょ、ギョクセキコンコー?
エージェントY
貴重な「玉」と粗悪な「石」が入り混じっている状態だね。つまり……、
エージェントP
オトクということですね!!!!
エージェントY
違うわ!!!!!
伝説のエージェント
(仲が良いな……)
エージェントY
良いものと悪いものが区別なく入り混じっている状態、のことだよ。でも、悪い転職エージェントもいるというのはどういうことですか?
伝説のエージェント
悪い、とまでいうと語弊があるかもしれないが、仕事の質には歴然とした差があることは確かだ。

例えば1年目の新人エージェントと、10年目のベテランエージェントがいるとしよう。どちらについてもらいたい?

エージェントY
ベテランエージェントですね。
エージェントP
女性なら新人エージェントですね。
エージェントY
……。
伝説のエージェント
一般的にはベテランについてもらいたいと思うだろう。1年目だと年下ということも十分にありえる話だからな。

勿論それだけではない。エージェント達は仕事に対するモチベーションやスタンス。持っている企業とのコネの強さやメール返信の早さに至るまで、本当に千差万別なのだ。

求人を出す企業側も、主要な転職エージェントすべてに同じ求人を出す企業もあれば、付き合いの深い転職エージェントでクローズ案件(1社独占で紹介)としてしか出さない企業もある。

エージェントY
良い悪い、だけでなく、持っている案件の得意不得意もありそうですね。
伝説のエージェント
鋭い指摘だ、エージェントY。外資に強いエージェントからWeb業界に強いエージェントまで、エージェンごとに強いジャンルが違うこともあるだろう。
エージェントP
そういった意味でもガクセキバンゴウなんですね!!
エージェントY
ギョクセキコンコウな。

エージェントの比較をしてみよう!

エージェントP
でも、どうやってその「玉」と「石」を見極めたら良いんすか? 僕はともかく、転職希望者は転職エージェントに関して素人同然ですよ?
伝説のエージェント
エージェントPも素人同然だから安心していいぞ。
エージェントP
えへへ……!
エージェントY
(照れてる! 気持ちわるっ!)
伝説のエージェント
見極め方は実に単純明快だ。複数のエージェントを利用して、比べれば良いのだ。
エージェントY
なるほど! そういった意図もあって、エージェントの掛け持ちを推奨しているんですね!
伝説のエージェント
そうだ。Aさんというエージェントに比べると、Bさんはこまめに丁寧に連絡してくれるだとか、Bさんに比べるとCさんは面接の対策が弱いかもしれないだとか……。

複数人のエージェントとやり取りを進めていると、自分の中で必要としているエージェントの基準が形成されていくのだ。

転職エージェントは何社くらい掛け持ちするべきか?

エージェントP
なるほど〜! 1人のエージェントだけに頼りきってしまうと、そのエージェントの対応が果たして良いものなのかどうかが分からないですもんね。

物量作戦も時には必要!?

伝説のエージェント
もう一つの大きなメリットとしては、単純に選考の回数を増やすことができる点が挙げられる。
エージェントY
と、言いますと?
伝説のエージェント
基本的にエージェントは1案件ずつ進めていくことが多いだろう。そのため面接といった選考も、多くても週に一度が関の山だ。

しかし一刻も早く転職したい者にとって、週に一度(月に四度)というのは、決して多いとはいえないだろう。

エージェントY
そうですね……。
伝説のエージェント
“下手な鉄砲も数打てば当たる”とまでは言わないが、時として多くの企業と接したい時期があるかもしれない。そういった観点では、端的に考えると三人のエージェントを掛け持ちしている者は週に三度も面接を受けられることになる。
エージェントP
7人掛け持てば週に七度面接できますね!
伝説のエージェント
その人数になると推奨はしないがな。

複数エージェントに登録するデメリットとは?

エージェントP
え〜、でも面接も比較もたくさんできたほうがいいので、掛け持つならできるだけ人数の多いほうがいいんじゃないんすか?
伝説のエージェント
うむ。そこに転職エージェントを掛け持ちする唯一の落とし穴があるといっても過言ではないだろう。
エージェントY
落とし穴!?

やっぱりなにより管理が大変……

伝説のエージェント
転職エージェントに登録すると、多かれ少なかれアプローチが来るはずだ。多くはメールであったり、時には電話が鳴り止まないこともある。

対応できる範囲であればいいが、ある一定を超えると手に負えなくなってしまうだろう。

エージェントP
……でも、極端な話、メールの返信や折り返しの電話をしなくても、転職希望者にペナルティはないですよね?
伝説のエージェント
ああ、ない。それで怒られたりすることもないだろう。

ただエージェントの立場に立って考えて欲しい。先程も言った通り、彼らも何人もの転職希望者を担当している、その中でもなかなかレスポンスのない転職者は、どうするだろうか?

エージェントY
……優先度を下げますね。
伝説のエージェント
その通り。優先度を下げるのだ。彼らも慈善事業としてやっているのではない。より真剣に、より熱心に転職をしている他の者に力を入れて案件を紹介するのは当たり前のことだろう。

無視することにペナルティはないが、本来パートナーであるはずのエージェントを裏切ることになってしまう。これは、思った以上に心労になるだろう。

エージェントP
……想像してみたんですが、たしかに辛いかもしれません……。

面倒な管理はメールボックスで行うのがスマート

エージェントY
では、どうすれば複数のエージェントを上手く管理することができるでしょうか?
伝説のエージェント
自分のキャパシティを考えて、徐々に増減することが大切だ。最初に3社ほど登録し、そこからもっと欲しい、ちょっと多いのように加減するのが良いだろう。
エージェントP
複数エージェントを管理する具体的なテクニックとかって何かありますか?
伝説のエージェント
メールで管理する方法がよく使われているな。
エージェントY
詳しく教えてください!
伝説のエージェント
良いだろう。
まずは転職用にフリーのメールアドレスを取得しよう。これだけで転職関係のメールをプライベートなメールと区別して一元管理できる。その上で各転職エージェントをフォルダ分けするのだ。
エージェントP
転職エージェントをフォルダ分け?
伝説のエージェント
エージェントごとにフォルダを作るということだ。面談に行けば担当コンサルタントが決まるので、フォルダ名を「○○社△△様」とし、その企業との間で送受信したメールはすべてそこに納めるのだ。
エージェントY
なるほど。フォルダごとに確認すれば進捗管理も容易になりそうですね。
伝説のエージェント
それだけではない。エージェントとごとの一覧ができあがるので、各々のレスポンスの早さや連絡頻度なども一目瞭然になるのだ。
エージェントP
これは明日にでも使えるノウハウですね!

転職エージェントは何社くらい掛け持ちするべきか?

その他の利点

伝説のエージェント
複数エージェントを上手く回すことができれば、こんなノウハウや知識がつくこともある。

応募書類という武器を研ぐ

伝説のエージェント
転職エージェントに転職希望者として登録するためには履歴書や職務経歴書の登録、またはそれに準ずる情報の登録が事前に必要となる。

登録するたびに書類を書くのは面倒かもしれないが、これは転職活動を行うにあたっての大きな武器となるのだ。

エージェントP
な、なるほど!!(武器って言い方がカッコイイ)
エージェントY
確かに複数のエージェントに登録するとなると、登録のために何度も書類を書くことになります。これは選考に利用する書類の質を高めることに直結するのですね。

転職業界のことが分かる

伝説のエージェント
転職業界自体に詳しくなることもできるだろう。

転職業界のプロであるエージェントとやり取りを進めていると、この業界は斜陽でこの業界はこれから伸びる、といったことが少しずつ見えてくるのだ。

エージェントY
ただ、エージェントによって情報に差異がありそうですね。
伝説のエージェント
それはもちろんだ。同じ情報でもポジティブに捉えるエージェントもいれば、反対にネガティブなフィルターを通して伝えてくるエージェントもいる。

多くの情報はネットで手に入れることができる時代だ。気になった情報は自らの手足を動かして調べることによって、本当に有益な情報となるのだ。

エージェントP
私の鍛えに鍛えたネットサーフィンスキルが炸裂しますね!
エージェントY
(あまり誇れることではないのでは……?)

転職エージェントの掛け持ちについてのまとめ

エージェントP
さて、ここまでのレクチャーをまとめると、結局何人くらいのエージェントとお付き合いするのが良いのでしょうか?

結局何社に登録すればいいの?

伝説のエージェント
私の結論としては、先にも少し述べたが3名(3社)前後のエージェントと転職を進めるのが良いと考えている。

たとえ十数社に登録したとしても、転職活動を進めるうちに付き合いの濃くなる転職エージェントは数社に自然と絞られていくものだ。

エージェントY
その人数がだいたい3名前後、というわけですね。
伝説のエージェント
ご明察だ、エージェントY。
エージェントP
それで結局どこのエージェント会社を頼ればいいんですか!?
エージェントY
(ちょっと面倒になって、核心を聞いたな)
伝説のエージェント
私の基本的な方針としては、以下の記事で詳しく説明しているがエージェント在籍数が多い会社を推奨している。ここまで説明した通り転職エージェントは十人十色であるため、自分にとってのベストパートナーを見つけるためには母数が多いに越したことはないからだ。
エージェントY
最大手の「リクルートエージェント」と、

リクルートエージェント

エージェントY
type転職エージェント」には必ず登録すべき、ということですね。

type公式サイトを見る

伝説のエージェント
そうだ。大手の情報量はやはり侮れないからな。上手く利用するのが吉といえるだろう。

最後に少し注意点を

伝説のエージェント
ただし必ずしも付き合いが深いエージェントのところで転職が決まるわけではない。

あまり付き合いが濃くなかった小さな転職エージェントから紹介を受けた企業に、トントン拍子で決まることもありえるのだ。

エージェントY
相性も大事ですが、やっぱりそればかりに固執せず、数をこなすのも一つの手なのかもしれませんね。とにかく動き出さないと始まらないのは分かりました。
伝説のエージェント
うむ。転職先を決めるまでは多くの転職エージェントを相棒としてキープしておくのも、一つの賢い使い方といえるだろう。
エージェントP
あの、転職エージェントの中には「応募する企業すべて私を通してください」なんて言ってくるところもあるって聞いたんですけど……。
伝説のエージェント
全く気にする必要はない。間に入って紹介手数料を貰えそうなら貰いたい、というだけのことだ。

より自分に合うコンサルタントと出会うためにも、手間を惜しまずに複数のエージェントに登録するようにしてくれ。

エージェントY
承知しました! 今日もありがとうございました。
エージェントP
したっ!