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5つの求人媒体の違いと特徴|自分に合った転職方法

   

エージェントY
いまさらですけど、転職エージェント以外の転職活動ってどのようなものがあるのでしょうか?

エージェントY プロフィール

伝説のエージェント
そうだな……。代表的なものは転職エージェント以外に4つほどあるが、何だと思う?

伝説のエージェント プロフィール

エージェントP
えーっと、「コネ」と「縁故」と「社員紹介」と「リファラルリクルーティング」ですかね?
エージェントY
全部一緒だよ! というか最後のなんてよく知ってたね!
エージェントP
ボス〜、教えてくださいよ〜。

エージェントP プロフィール

5つの求人媒体を知って、ベストな転職活動をすべし

伝説のエージェント
そうだな……。まず求人媒体は大きく分けて以下の5つだ。

板書-媒体

エージェントY
ウェブとリアルが半々といった印象ですね。
伝説のエージェント
転職エージェント、転職サイト、ヘッドハンティング、求人情報誌、ハローワーク。こうしてみると本当にさまざまな求人情報があるな。それではエージェントP、この5つの求人媒体の最も大きな違いはなんだろうか?
エージェントP
はい! サポート内容が違います!
伝説のエージェント
うむ。当然それも違うだろうな。正解だ。ではエージェントY、他にあるだろうか?
エージェントY
はい。「企業側が求人にかかる費用」ではないでしょうか?
伝説のエージェント
素晴らしい。それも大きな違いだろう。金額の大小だけでなく、費用が発生するタイミングもそれぞれ異なっている。

企業によって方針は違うのでこの限りではないが、求人にかける費用からこのようなことが見えてくるだろう。AもBも求人にかける費用が高ければ、比例して高くなる項目だと思ってくれ。

板書-費用

エージェントP
「A. 企業の本気度+期待値」……?
伝説のエージェント
当然だが、求人媒体によって良い人材を採用できる確率が異なるだろう。「高価な釣り竿のほうが良い魚を釣れる確率が高い」ようなイメージを持ってもらえればと思う。
エージェントY
「B. 人件費に対する姿勢+企業の懐具合」というと、求人に費用をかけられる企業は、経営に余裕があるという考え方でしょうか?
伝説のエージェント
そうだな。求人にかける費用を抑えようとする会社は、採用者の給料や手当も抑えようとする傾向にある。つまり求人媒体を通じて、企業の人件費についての考え方も推測することができるというわけだ。

5つの求人媒体丨必ずしも転職エージェントが正解ではない?

エージェントY
ボス。概要は分かりましたけど、転職希望者の方に、「自分に合った転職方法」を提案したいので、詳しく教えてください!
エージェントP
え? そんなん「転職エージェント」一択でしょうよ。僕たち転職エージェントなんだし。
伝説のエージェント
馬鹿者! 必ずしも転職エージェントを勧めなければならないというわけでは全く無い。

私たちのミッションは転職希望者の人生が充実するような転職をしてもらうことだ。そのためには転職エージェント以外の転職方法を知っておく必要があるのだ。

エージェントP
す、すみましぇん!!

1. 転職エージェント

伝説のエージェント
ということで一つひとつ解説していこう。まずは我らが「転職エージェント」だ。

板書-転職エージェント

エージェントY
転職エージェントの特徴としては、なにより転職希望者の負担が軽くなることですよね。
伝説のエージェント
その通りだ。面接の応募や日程調節、合否連絡や年収交渉まで実にさまざまな転職活動を代理で行ってくれる点が強みだろう。
エージェントP
つまり、ズボラな私にぴったりというわけですね!
エージェントY
ズボラというよりは現職が忙しくて能動的に動く余力がない、といった受け身で転職を進めたい人にマッチする転職方法だろうね。

 

 向いている向いていない企業側の負担額
転職エージェント
受け身な人
あれこれ言われたくない人
成功報酬(転職時の想定年収の30~40%程度)
伝説のエージェント
そうだな。まあ他の媒体で転職活動を進めていくとしても、転職のプロのアドバイスが受けられるというだけでも登録する価値は十二分にあるといえるだろう。

どこに登録すべきかということは別の記事で説明しているので、ぜひチェックしてみて欲しい。

2. 転職サイト

エージェントY
転職エージェント双璧をなすサービスといえば、当然「転職サイト」ですよね。

板書-転職サイト

伝説のエージェント
「転職エージェント」と「転職サイト」。この二つの媒体を利用して転職を成功させる者が圧倒的に多いだろう。エージェントP、転職サイトとはどういったサービスだろうか?
エージェントP
ざっくり言うと求人広告をWebサイト上に載せるサービスですよね。
エージェントY
ちょっとざっくりし過ぎだけど、そうだね。あとは企業側からアプローチをかけられるスカウト機能なんかがあったりして、転職エージェントほどではないけどやや受け身な転職活動が可能だろうね。
伝説のエージェント
ただ、企業にとってはなかなかに費用のかかる求人媒体なのだ。転職エージェントが採用者に対して費用が発生するのに対し、転職サイトでは掲載している時間に対して費用が発生してしまう。

 

 向いている向いていない企業側の負担額
転職サイト
やや受け身な人
積極的に動けない人
求人広告掲載料(数十万円 / 週)
エージェントP
つまり、たとえ応募が0人だとしても……。
伝説のエージェント
うむ。応募が100人のときと費用は同じだ。
エージェントY
それは一つの弱点ですね。経営に余裕がなかったり、数人で運営している零細企業には手が出ない求人媒体になるかもしれません。
伝説のエージェント
そうだな。ただ、転職希望者が真っ先に登録するのはこの「転職サイト」なので、多くの者の目に触れるのは間違いないだろう。

3. ヘッドハンティング

板書-ヘッドハンティング

エージェントP
ヘッドハンティーーーングッ!!
エージェントY
どうしたの、発作? あと見づらいから勝手に黒板をデコるのやめてもらっていいかな?
エージェントP
いやいや、ヘッドハンティングってやっぱりいい響きですよね。好きなんですよ、カッコいいじゃないですか?
伝説のエージェント
ではエージェントPよ、カッコイイついでにヘッドハンティングの概要を説明してみてくれ。
エージェントP
エージェントは幹部候補やプロジェクトリーダーといったハイクラスの人材や、スキルを持ったスペシャリストといった狙い撃ちを行う際に利用される求人媒体です。

転職者としては、基本的に手を挙げることはできません。利用するには声がかかるのを待つしかないというワケです。

費用に関しては求人を依頼する時点で着手金が発生することもひとつの特徴ですね。

エージェントY
どうしたの、熱でもあるの?
伝説のエージェント
素晴らしいじゃないか。なかなかに適切な解説だ。
エージェントP
へへへ、以前教えてもらいましたからね!
伝説のエージェント
費用としてはエージェントPが言ってくれた着手金と、実際に転職に成功したときに支払われる成功報酬を併せた額になる。だいたい転職者の想定年収の50〜60%とも言われているな。
エージェントY
さすがに高額ですね。稀有なケースと考えたほうが良さそうです。

 

 向いている向いていない企業側の負担額
ヘッドハンティング
・人件費が潤沢
・質の高い人材を求めている
人件費が不足
着手金+成功報酬(転職時の想定年収の50~60%程度)
エージェントY
ヘッドハンティングに近い形態をとっている転職エージェント企業に、「ビズリーチ」があります。詳しく知りたい方は以下の記事をご覧になってください。

4. 求人情報誌

エージェントY
ひと昔前はコンビニで無料で置いてある求人情報誌がタウンページくらい分厚かったんだよ。それが最近はすごく薄くなっていって。企業側も大変なんだなあって……、昔話とか、ちょっとオジさんくさいかな?(笑)
エージェントP
いや、タウンページってなんすか?
エージェントY
まじかよ。

板書-求人情報誌

伝説のエージェント
求人情報誌はもっとも歴史の古い求人媒体と言っても過言ではない。ウェブのない時代はこの媒体に頼っていたこともまた事実だろう。
エージェントY
同じ管轄のサービスは「転職サイト」に代わってしまいましたもんね。せめて、これだけは転職サイトに負けないという強みはありますか?
伝説のエージェント
まず、転職サイトよりも出稿費が安価な場合が多いので、知られざる地域密着の優良企業に出会えることがあるだろう。これは掲載費用が高い転職サイトにはできないことだ。
エージェントP
なるほど、確かに転職サイトには載っていない優良企業はたくさんありそうですもんね。

 

 向いている向いていない企業側の負担額
求人情報誌
全て自分で管理したい
大手の求人を探している
求人広告掲載料(数万円 ~ 数十万円/枠)
エージェントY
ただし連絡から面接から給与交渉に至るまで、完全に自分自身で行わなければならないので、積極的に転職活動ができる方以外は大変でしょうね。
伝説のエージェント
そうだな。逆に自分の管理が難しい者は、素直に転職エージェントに頼るのも正解だろう。

5. ハローワーク

エージェントP
ハローワークも求人媒体の一つなんですね。
伝説のエージェント
当然そうだ。今回紹介する5つの求人媒体の中では、企業と転職希望者の双方が無料である唯一のサービスだ。
エージェントP
わーい、タダだ〜!

板書-ハローワーク

エージェントY
でも求人を出す側の企業も無料ということは、極端な話、明日潰れるかもしれないという企業でも求人を出せるということですよね……?
伝説のエージェント
その通り。求人内容は玉石混淆(優れたものと劣ったものが区別なく入り混じっている状態)なのが現状だ。
エージェントP
わーい、タダだ〜!
伝説のエージェント
それだけではないぞ、エージェントP。企業は求人を無料で掲載できるだけでなく、ハローワーク経由で採用すると助成金が出る場合もあるんだ。
エージェントP
ハローワーク、サイコー!
エージェントY
でもそれって、悪用されそうですね……。
伝説のエージェント
うむ。そういう不埒な輩がいるのもまた事実だ。とはいえ、高い給与は望めないが「やりがいのある仕事」という視点で見れば、ハローワークの求人は興味深いといえる。場合によっては十分に利用する選択もありだと、転職失敗バスターズでは考えている。

 

 向いている向いていない企業側の負担額
ハローワーク
地域密着型企業を探している
大手の求人を探している
無料

>> ハローワークをのぞいてみる。

まとめ

 

 向いている向いていない企業側の負担額
転職エージェント
受け身な人
あれこれ言われたくない人
成功報酬(転職時の想定年収の30~40%程度)
転職サイト
やや受け身な人
積極的に動けない人
求人広告掲載料(数十万円 / 週)
ヘッドハンティング
・人件費が潤沢
・質の高い人材を求めている
人件費が不足
着手金+成功報酬(転職時の想定年収の50~60%程度)
求人情報誌
全て自分で管理したい
大手の求人を探している
求人広告掲載料(数万円 ~ 数十万円/枠)
ハローワーク
地域密着型企業を探している
大手の求人を探している
無料
エージェントP
僕、転職希望者にはかたっぱしから転職エージェントを勧めればいいんだと思っていました……。
伝説のエージェント
もちろん転職エージェントには登録すべきだ。他の媒体を利用しての転職活動だとしても、履歴書の添削や面接の模擬練習など、転職活動の武器を無料で提供してくれることに間違いはないからな。
エージェントY
他の媒体を使っていても、転職エージェントの併用はすべき、ということですね。
伝説のエージェント
その通りだ。どれが自分にとってベストな求人媒体なのかは、自分の性格やその時々の状況などを考慮し、総合的に考えて欲しい。もちろん、複数の媒体を併用するのが最も精度の高い転職活動になることは言うまでもないな。
エージェントY
勉強になりました! ボス、本日もありがとうございました。

エージェントP
他の媒体を利用する場合も必ず登録しておきたい転職エージェント。どこに登録したらいいの? という場合はまずコチラの記事をご覧ください!