転職エージェントで起こりうるトラブル|内定辞退のタイミング
2018/07/29
トラブルの種と回避方法を知っておこう
エージェントY
とにかく至れり尽くせりな転職エージェントですが、利用している求職者の方とトラブルに発展することってあるのでしょうか?
エージェントP
血で血を洗うようなステゴロタイマンですね!?
エージェントY
(この平成28年に“ステゴロタイマン”って……)
伝説のエージェント
どんなにシステム化されたとはいえ、人対人のサービスであることは変わらない。無論、トラブルは避けられないだろう。
エージェントY
たとえば、どんなトラブルがあるんですか?
伝説のエージェント
最も発生頻度が高いトラブルは、急な予定の辞退だろう。
エージェントP
つまりドタキャンですよね? 土壇場でキャンセルすることですよね? そんなチョベリバなコギャルみたいなことする転職希望者がいるんですか?
エージェントY
(この平成28年に“チョベリバなコギャル”って……)
伝説のエージェント
段階にもよるが、転職希望者のドタキャンは日常的に発生している。今回は転職エージェントで起こりうるトラブルについて、ドタキャン、つまり内定辞退を中心に取り上げて解説していこう。
エージェントP
宜しくお願いしまーす!
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目次
内定辞退のスリーステップ
エージェントY
まず、ドタキャンに段階があるというのはどういうことですか?
伝説のエージェント
転職希望者がエージェント利用で約束を反故にするタイミングは大きく分けて3つある。エージェントP、どれか一つでも分かるか?
エージェントP
はい! 「合コンで待ち合わせ場所に遅れて行くって遠くから相手異性チームを確認すると質に不満があったのであたかも家にいる風を装って幹事に連絡をするタイプのドタキャン」ですかね!?
エージェントY
具体的すぎるし、転職関係ない。
伝説のエージェント
3つに大別すると「面接の辞退」「内定の辞退」「入社の辞退」だ。一つひとつ説明していく。
面接時の辞退【エージェントの怒り:★☆☆】
伝説のエージェント
まずは面接の辞退だ。いや、辞退ならまだいい。トラブルに発展するものの多くは、土壇場での辞退なのだ。
エージェントY
面接って言うと、対企業の採用面接のことですよね?
伝説のエージェント
それもそうだが、ドタキャンが多いのは、転職エージェントと最初に面談を行う際だ。最初の面接時は転職希望者にまだ何の責任も発生していないので、ドタキャンの率が高いのだ。
エージェントP
これだからゆとり世代は……。
エージェントY
ぺーちゃんは世代のど真ん中だけどね。
エージェントP
てへ♪
エージェントY
でも、エージェントも転職希望者のために時間を割いて面接に臨んでいるので、約束を破られるのは悲しいですね。
伝説のエージェント
エージェント会社を訪問するケースならまだ良いほうで、時には待ち合わせ場所の喫茶店等に現れないこともあるそうだ。
エージェントP
そういうのって、転職希望者側の都合で会社近くの喫茶店とかにする場合が多いのに、失礼な話ですね。
伝説のエージェント
全くその通りだ。ただ、この時点で実害を被るのはエージェントのみなので、まだ許せるレベルと考えられるだろう。
エージェントY
企業の採用面接はそうはいきませんね。
伝説のエージェント
うむ。企業の方は通常の業務の合間を縫って面接の時間を作っている。それが突然なしになると、単純に時給換算で損をしたことになる。
推薦したエージェントにもクレームが行きかねないからな。
エージェントP
でも……、辞退の中ではこれで一番低い段階なんですか……。
内定時の辞退【エージェントの怒り:★★☆】
伝説のエージェント
続いては内定時の辞退だ。ここまでが私が人として許せるボーダーラインだろうか。
エージェントY
せっかく内定が決まったのに、辞退される方がいるんですね。
まあ、仕方ないケースもあるとは思いますが……。
伝説のエージェント
そうなんだ。企業としては、内定が決まると受け入れの準備にとりかかる。PCやデスクも用意するだろうし、小さな会社であれば組織の体勢を入れ替えるかもしれない。
エージェントP
なるほど。内定というのは社員ではあるが出社していない、なんとも宙ぶらりんな状態なんですね。
伝説のエージェント
言い得て妙だな。その状態で退社をされてしまうと、受け入れにかけたコストがまるまる無駄になってしまう。
エージェントY
内定後の辞退はできる限り迅速に行うべきなんですね。
入社時の辞退【エージェントの怒り:★★★】
伝説のエージェント
さて、辞退の最終形態ともいえるのが「入社時の辞退」だ
これは入社当日に来ない者や、2、3日で出社をしなくなる者のことを指す。
エージェントP
それはヤバいッスね。さすがに僕でもやらないっす……。
エージェントY
受け入れの準備を完了させた企業にとっても、人材紹介を済ませたエージェントにとっても、最悪の結末ですね。
伝説のエージェント
これは本当に特例だが、こういったトラブルもあるということを、そしてそのトラブルによって、ドタキャンした本人が思っている以上に迷惑がかかっていることを頭の隅に置いて欲しくて、この話をしたのだ。
エージェントY
その企業と転職エージェントの関係も冷えきるでしょうね。
伝説のエージェント
おそらくそれ以降の人材紹介は望めないだろうな。
辞退の注意点
伝説のエージェント
そんな内定辞退だが、病気や親族の関係等でどうしようもないケースも中にはあるだろう。
エージェントP
「いつまでには言うべき!」というリミットがあったります?
伝説のエージェント
当然何も言わずにドタキャンするのは論外だが、ちゃんと申告する場合はズバリ、最終選考・最終面接に入る前までに辞退を申し出るのがデッドラインだ。
エージェントY
内定後の場合は?
伝説のエージェント
それはもう仕方がない。辞退しなければいけない事がわかった時点で、担当のエージェントに謝罪とともに連絡を入れよう。ちゃんと理由も併せて説明するのが基本だな。
エージェントP
言いづらいですが、言うのを先延ばしにするのも、それはそれで担当のエージェントと気まずくなりそうで嫌ですね。
伝説のエージェント
そうだな。信頼関係が築けていたエージェントであれば、なおのこともったいない。本当に、辞退に関しては最大限早く伝えるのが良いのだ。
エージェントの社内選考によるトラブル
エージェントY
他にもトラブルを招く状況ってありますか?
伝説のエージェント
よく耳にするのは、社内選考によるトラブルだ。
エージェントP
社内選考?
エージェントY
魅力的な求人には当然多くの人が応募を希望するでしょ? そうやって希望者が多い場合には、転職エージェントの社内で事前選考が行われる場合があるんだよ。
エージェントP
えー!! そんなことがあるんですか!! つまり、人によっては実際に企業に応募する前に落ちていることが……ある?
伝説のエージェント
よくあることだ。
エージェントP
それはひどい話じゃないですか! たとえばその求人にすごく思い入れがある転職希望者とかだと、「なんで受けさせてもくれないんだ」ってトラブルになるのもうなずける話ですよっ!
エージェントY
でも転職エージェントもプロだからね。採用の可能性が限りなく低い案件ならば、お互いのコストを考えるとある程度の選抜は必要なのかもしれないよ。
エージェントP
うーん、そうは言っても……。
伝説のエージェント
表向きの求人情報には載せられない条件で弾かれることもあるだろう。性別を限定した求人や、年齢を限定した求人。実際の求人票には書かれることのない条件があったりするものだ。
エージェントP
そういうのも教えてくれればいいのに……。
エージェントY
転職希望者のモチベーションが下がるのが目に見えているなら、言わないほうがいいこともあるんだよ。嘘も方便じゃないけど、ぺーちゃんが思ってるより底は浅くないし、ちゃんとしたエージェントなら転職希望者のことをちゃんと考えてるよ。
エージェントP
……ひゃい。
まとめ
伝説のエージェント
このように、トラブルに発展するケースの多くは転職希望者に非があることが多い。
エージェントP
でもそうでない、つまり転職エージェントが悪くてトラブルになるケースもありますよね?
伝説のエージェント
もちろんないことはない。自分の転職したい業界の知識があまりにもなかったり、やり取りの齟齬、例えば書類を送ったのに届いてない等の場合もまれにあるだろう。
ただ、そういった場合は迷わずエージェントの変更を申し出れば良いだけだ。
エージェントY
エージェントが転職希望者を替えることはできませんが、転職希望者がエージェントを替えることは簡単ですもんね。
伝説のエージェント
少しでも不審な要素を感じたエージェントはぜひとも交換を申し出て欲しい。転職とは間違いなく人生を左右する岐路だ。わずかでも不安を残したまま進めていくにはあまりにもリスキーだからな。
エージェントP
エージェントを替える他にも、複数のエージェントに登録しておくことも実践したいですね。転職活動に成功した方は、平均で4社のエージェントに登録しているというデータもあります。
エージェントY
どのエージェントが良いかについてはこちらの記事をご覧ください!
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■転職エージェントの比較は無意味。おすすめの選び方&活用方法
伝説のエージェント
とはいっても、転職エージェントは大変優れた仕組みのサービスであることは変わらない。お互いが人間であり、採用する企業も人間である。そのことを肝に銘じて、人としてのマナーを守って利用して欲しい。
エージェントY
了解です! 今回もありがとうございました!