*

キャリアアップのための転職をするなら入社◯年目が狙い目

      2016/07/15

【この記事で分かること】
・キャリアプランの立て方、タイミング。
・新卒社員がキャリアアップを考えるタイミングは○年目と×年目。
・なぜキャリアプランを考えるべきなのか。

履歴書、職務経歴書から見えてくる、応募者の『キャリア形成』

エージェントP
ベテランさん、人事担当者のもとには多くの応募書類が届くんですよね?
ベテラン人事
それはもう大変な数ですね。
エージェントP
そこで質問なんですけど、応募書類を見て、どんな候補者から不採用にしていくんすか?

エージェントP プロフィール

ベテラン人事
なかなか難しい質問ですね。

ベテラン人事 プロフィール

エージェントY
不採用社の応募書類に見られる共通点のようなものがあればぜひ聞きたいですね。

エージェントY プロフィール

ベテラン人事
共通点ですか……。少なくとも自分のキャリアプランが明確でない方の通過率が高いとはいえませんね。

応募書類を見ていると「なんで今転職なのだろう」と思うことがあります。キャリアプランのことを考えていないのかな? と疑問に思うのです。

エージェントY
もうすこし具体的に伺ってもよろしいでしょうか?
ベテラン人事
入社(転職)してからの勤続年数が少ない、プロジェクトが進行中(仕事の切りが悪い)などですね。そのような履歴書、職務経歴書から見て取れるのは現実逃避です。

また、意味もなく全く異なった職種を複数経験している履歴書、職務経歴書を見ると、前者同様に何をしたいのかが分かりません。

このような場合はキャリア形成の意欲が感じられず、採用を先送りにさせていただくことが多いですね。

エージェントP
へー、キャリアの形成ってそんなに大切なんすね〜
ベテラン人事
言わずもがなです。今後、これまで以上にキャリアを形成することが求められてくるでしょう。
エージェントY
折角なので今回はキャリアプランの形成についてベテラン人事担当者さんのご意見を伺ってもよろしいでしょうか?

特に、キャリアアップの転職を考えるのであればいつ頃が良いのか、なども教えてください。

ベテラン人事
もちろんです。キャリアアップは転職をするしないに関わらず、生きていく指針ともなる考えです。ぜひこれを気に考えて欲しいと思います。

キャリア形成を考える第一歩は「夢」です

エージェントP
とはいっても、キャリアプランって何から考えたらいいのかバッサリ分からないのですが……。
エージェントY
サッパリのほうがいいね。バッサリだとなんか雑な感じがするよ。
ベテラン人事
キャリアを考えるにあたって大切なのは、まずはひとつ幹となる夢を持つことです。非現実的なものではなく、10年後どんな仕事をしていたいかなどを思い浮かべるのが良いでしょう。
エージェントP
どんな仕事をしていたいか、であれば浮かべやすいかもしれませんね。
ベテラン人事
近い将来なりたい自分を思い浮かべることで、今現在のスキルでは足りない箇所を自覚することができます。

キャリアの節目にさしかかったら、その夢の幹に枝葉をつけるにはどうすれば良いか、どのようなスキルを何年目までに取得する必要があるかを考えます。

エージェントY
なるほど、キャリアプランとは仕事におけるロードマップのようなものなのですね。
ベテラン人事
そのように考えてもらっても結構です。

この日本でキャリア形成を考える大切さについて

エージェントP
でも日本って “終身雇用” が根強いじゃないですか? 終身雇用であればそんなにキャリア形成を考えることってなくなくないっすか?
エージェントY
(……この場合はないのか? あるのか?)
ベテラン人事
たしかにこれまでの日本企業では異動や出向すら会社の命令によって行われていましたので、エージェントPさんの仰る通り、自分のキャリア形成を考える習慣はほぼなかったと言えるでしょう。

しかしながら昨今は終身雇用制も崩壊し始め、転職も珍しくない時代です。景気もよくなり、転職のチャンスが増えているのも確かです。

よって会社に自分のキャリア形成を任せるのではなく、自分自身のキャリアは自らで形成していくことが大切な時代になるのです。

エージェントY
キャリア形成は誰にでも必要な時代が迫りつつある、いえ、もう突入していると言えるわけですね。

【重要】キャリアプランを考えるべきタイミングはいつでしょう

エージェントY
キャリア形成のためのプランはいつ頃考えたら良いんですか?
エージェントP
僕は優秀なんで、入社してから毎日考えてますね(ドヤァ……
ベテラン人事
自身のキャリアについて毎日毎日考えるのは効率的ではありません。疲れます。
エージェントP
……。
ベテラン人事
漠然としてはいますが、なんとなく「転職したいな」と思った時こそキャリアを考えるチャンスです。それがキャリアの節目だといえます。
エージェントY
……なんとなく、ですか?
ベテラン人事
そうです。真剣に仕事に取り組んでいればキャリア形成を考える暇などないはずです。そんな中でふと考えるということは、何かしらの理由があるはずなのです。
エージェントY
なるほど。自分では意識していないけれど、なんとなくこのままで大丈夫だろうか? というサインを体が感じ取っているかもしれないのですね。

いつでも良いとは言っても?

エージェントP
そうはいっても何かしらの目安があるとキャリアプランも見直しやすいと思うんですよね〜。
ベテラン人事
よく入社3年、5年くらいで転職したくなると言われます。入社して一通りの仕事を覚え一旦落ち着くということが影響しているのかも知れません。

この二つの年次を目安としてキャリアについて考えるのは決して悪いことではないと思いますよ。

エージェントY
入社1年目や2年目ではキャリア形成のための転職は勧めない、ということでしょうか?
ベテラン人事
そうですね。勤続1、2年での転職はどうしてもマイナスイメージが強くなってしまいます。

1、2年での成果や自身の成長は限られています。自身の仕事をやり遂げたり、会社の組織などを理解したりするには1、2年程度では短いでしょうね。

エージェントP
やっぱり3年は続けるべきなんですね……。
ベテラン人事
あくまでも一般論ですけどね。体を壊してしまっては元も子もありませんし、会社側に非があることも、残念ながらないとも言い切れません。そういう場合はもちろん3年を待たずして辞めるべきだと思います。
エージェントY
転職しないキャリア形成もあり得ますよね?
ベテラン人事
はい、もちろんです。転職ありきではなく、自分が進みたいキャリアのために転職が必要なのかどうかを考える必要があるのです。

転職ではなく社内異動の方が合っているかもしれません。また転職すべき時期ではないかも知れません。

そういったことを考えるにしても3、5年目は妥当なのではないでしょうか?

まとめ 〜遅かれ早かれ考えるべき時はやってきます〜

ベテラン人事
仮に終身雇用が復権したとしても、仕事を今よりも楽しく、人生を今よりも豊かにしようとする気持ちがあるのであればキャリア形成の見直しは必要となるでしょう。

キャリアの節目ごとにやり遂げたことが何なのかを明確にしていくことで、自分の進むべき道が自ずと見えてきます。

エージェントY
毎日ではなくて、定期的に自分のキャリアについて考えることが必要なんですね。
ベテラン人事
転職のタイミングもそれに沿ったものでないと、応募書類に一貫性がなく、結果、私のような採用担当に見送られてしまうのです。
エージェントP
そういえばそういう話が発端でしたね……。
ベテラン人事
転職をうまく成功させるためにも、ぜひキャリア形成に挑戦してみてください。
エージェントY
了解です、今回もありがとうございました!

伝説のエージェント
……このように転職活動はプロの助けを借りることでライバルと差をつける事ができる。できることなら転職希望者一人ひとりに、元人事担当者のベテランアドバイザーを付けてやりたいのだが、そうもいかないのが現実だ。

そこで利用して欲しいのが【転職エージェント】だ。

彼らは完全無料で転職希望者諸君のサポートについてくれる。面接や応募書類の対策をしてくれるだけでなく、採用担当者と直接合否に関するやり取りをしてくれる場合もある。これは元人事担当者にもできないサービスだ。

今転職をする気がない者でも、近い将来の転職を考えている者は相談だけでも構わないので門を叩いて欲しい。「良い案件が会った時だけ連絡がほしい」など、転職エージェントの使い方は転職希望者の数だけあるのだから。

転職失敗バスターズとしては、エージェント在籍数の多い「リクルートエージェント」を推奨しているが、より自分に合ったエージェントを見つけたい者は比較ページでエージェントを見比べてみてくれ。

転職希望者諸君の転職活動がうまくいくことを心から祈っている。

>> リクルートエージェント(公式サイト)
>> 転職失敗バスターズ エージェント比較ページ