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ベテラン人事担当者が教える、採用面接で受かるポイント

      2016/07/07

【この記事で分かること】
・元採用担当者が教える、採用面接で見られているポイント。
・面接終盤の逆質問はどういった内容が良いのか。
エージェントP
転職の面接で聞かれやすい質問などは事前に予習することができましたが、面接する側が実際何を考えて採用しているかを知りたいですな〜。
エージェントY
面接でどんなポイントが見られているか分かればぐっとやりやすくなるだろうから、確かに面接する側の話は聞いてみたいよね。

エージェントP プロフィール

エージェントY プロフィール

エージェントY
でも特別なコネがないと人事担当者の話なんて聞けないか。
エージェントP
デスヨネ〜。経験年数が浅い人事の方に聞いてもしょうがないでしょうし、ベテランの人事なんて、そうそういない……。
伝説のエージェント
いるぞ。
エージェントY
!!!

伝説のエージェント プロフィール

エージェントP
ボス! それなら早く言ってくださいよ!
エージェントY
具体的にはどんな方なんですか?
伝説のエージェント
私の古い知り合いでな、数社で15年以上人事関連の業務を行ってきた超ベテランの人事担当者だ。

具体的には(新卒・中途)採用・教育のような人事業務から、労務管理や給与計算といったバックオフィス的な仕事まで一通りこなしている。

当然採用面接にも立ち会っているし、求人サイトの選定まで行っているそうだ。

エージェントP
超ベテランじゃないですか!?
エージェントY
現在はどのような仕事を?
ベテラン人事担当者
現在はコンサル会社で人事制度の設計アシスタント業務を行っています。会社が成長していくためのに求める人材を検討し、採用、評価までを一貫して請け負っています。
エージェントY
すごい! ぜひともお話しを伺いたいです!!
エージェントP
いや本人いるがな!
伝説のエージェント
こんな事もあろうかと、あらかじめアポイントをとっておいたのだ。
ベテラン人事担当者
驚かせてしまって申し訳ないです。伝説のエージェントの頼みということで飛んできました。なんでも聞いてください。

ベテラン人事 プロフィール

伝説のエージェント
私はこれから用事があるため席をはずすが、彼女に何でも聞いてもらえればと思う。くれぐれも粗相のないようにな。
エージェントY
はい!! ベテラン人事さん、よろしくお願いします!!

一次面接のポイント

エージェントP
さっそくですが、一次面接のポイント、みたいなものを教えてもらっても良いでしょうか……?
ベテラン人事担当者
分かりました。まず理解して欲しいのは、一次面接はお互いが理解し合う場所だということです。
エージェントY
「お互い」が理解し合う場所ですか? 面接官が転職希望者を理解する場所ではなくて?
ベテラン人事担当者
そうです。面接とは双方の理解を深める場なのです。そのためにも、まずは自分を知ってもらうことが大切です。

面接は複数社受けると思いますが、面接を受けている会社に合わせて自己紹介を変えるべきなのです。

エージェントP
履歴書もですか?
ベテラン人事担当者
はい。履歴書・職務経歴書も受ける会社に合わせて作成すべきです。自分の持ち合わせているスキル・経験は同じですが、貢献の仕方は会社によって異なりますよね? その点を意識しながら、自己紹介という名の自己PRをする必要があるのです。
エージェントY
一次面接では、会社のことをどこまで研究する必要がありますか?
ベテラン人事担当者
できる限り調べるに越したことはありませんが、どれだけ調べても理解できるのは一般的なことまででしょう、残念ながら。

ですので、自分なりに最大限調べたうえで、あとは当日その場でどんどん質問してください。

エージェントP
えっ? 転職希望者側が質問をするのですか!?
ベテラン人事担当者
そうです。面接官も会社の理解を深めて欲しいと思っていますので、積極的に質問をされることは嬉しいのです。
エージェントY
でも面接中に質問をしすぎてしまうと、最後に聞かれがちな「何か質問はありますか?」で困ってしまいませんか?
ベテラン人事担当者
良い質問ですね。新たに質問ができれば良いのですが、どうしても質問できない場合は「知りたかった内容は、先ほどご説明いただいたので感想になってしまいますが……」と一言添えて話を進めるなどしてください。人事担当者に刺さるテクニックの一つだと思いますよ。
エージェントP
ちなみにあの逆質問って、「残業はありますか?」とか「ボーナスは何か月分ですか?」みたいなことを聞きたくなっちゃいますよね。あれって実際どうなんすか?
ベテラン人事担当者
率直に申し上げると、就業条件の質問ばかりされる方は評価されませんね。何がやりたいのかがぼやけてしまうので、経営不振で減給になったら辞めてしまうのかなとネガティブな印象を持ってしまいます。
エージェントY
それはそうですよね。

二次・最終面接のポイント

エージェントP
それでは二次面接以降のポイントについても教えてください!
ベテラン人事担当者
はい。二次面接・最終面接は相思相愛なのかをチェックする場です。
エージェントY
お互いを理解した次は、お互いが想っているかを確認するわけですね。
ベテラン人事担当者
多くの場合、一次面接とは異なる面接官となりますので、また同じように自己PRをしていくことになります。

ここでは一次面接の内容が活かされた自己PRをすることが大切です。一次面接と同じことを話してはダメです。

エージェントP
でも、情報はそうそう増えないですよね?
ベテラン人事担当者
とんでもない。そのために一次面接で色々質問をするのです。

一次面接によって、会社のことや自分に求められているスキルなど理解が深まっているはずです。さりげなく「ここは理解していますよ」とわかるような自己PRをしていくのがポイントです。

エージェントY
具体的にはどのように自己PRをしていく事が大切ですか?
ベテラン人事担当者
そうですね、新たに質問を2つは準備しておきたいところです。

一次面接で得た情報をもとに、自分自身で必要な情報を収集し、自分なりの理解を加えて質問ができるとなお良いですね。

エージェントP
企業研究も選考が進むにつれて、内容をアップデートしていく必要があるんですね。
ベテラン人事担当者
一方で、面接はお見合いです。
エージェントY
お見合いですか!?
ベテラン人事担当者
はい。相思相愛にならなければならないのですから、面接が進むにつれて、自分自身がこの会社に合うのかどうかを見極めていく必要もあるのです。

多くの場合、転職前に実際に会える社員は面接官のみです。ですので、面接官の人柄等をみながら、どんな雰囲気の会社なのかを察知していく必要があります。

エージェントY
なるほど……。転職希望者側も面接するのですね! これは目からウロコの考え方ですね!
ベテラン人事担当者
いくらスキルや経験がマッチしていても、社風が合わなければ、毎日がつらいものになってしまいますからね。

面接官に違和感を感じた際は、その時時点では勿体なく感じるかもしれませんが、転職希望者側からお断りする勇気も後によい結果に繋がると思います。

最後に 〜面接はお互いが選ぶ場所〜

ベテラン人事担当者
面接となると、会社が質問をして応募者が解答をし、良い解答ができれば合格する……、というイメージを持ってしまい、Q&A対策をしがちです。

しかしながら面接は会社が合否を出すだけではなく、応募者も選択する場だと考えてください。

限られた面接時間のなかで、お互いが理解し合うためにはどうすれば良いかと考えると、少し違った視点で面接準備ができるのではないでしょうか。

エージェントP
なるほどです。めっちゃ勉強になりました! やっぱ実際に面接の場に立ち会っている方の意見は貴重ですわ〜!
エージェントY
今後も「ベテラン人事担当者が教える」シリーズということで、様々なお話を聞かせてただければと思っています。
ベテラン人事担当者
はい、私で答えられることがあれば何でもお伝えします。
エージェントY
どうぞよろしくお願いいたします!
エージェントP
……ところで、ボスとはどういったご関係で?
ベテラン人事担当者
それだけはお答えしかねます。
エージェントY
(……ボスの謎は深まるばかり)

伝説のエージェント
……このように転職活動はプロの助けを借りることでライバルと差をつける事ができる。できることなら転職希望者一人ひとりに、元人事担当者のベテランアドバイザーを付けてやりたいのだが、そうもいかないのが現実だ。

そこで利用して欲しいのが【転職エージェント】だ。

彼らは完全無料で転職希望者諸君のサポートについてくれる。面接や応募書類の対策をしてくれるだけでなく、採用担当者と直接合否に関するやり取りをしてくれる場合もある。これは元人事担当者にもできないサービスだ。

今転職をする気がない者でも、近い将来の転職を考えている者は相談だけでも構わないので門を叩いて欲しい。「良い案件が会った時だけ連絡がほしい」など、転職エージェントの使い方は転職希望者の数だけあるのだから。

転職失敗バスターズとしては、エージェント在籍数の多い「リクルートエージェント」を推奨しているが、より自分に合ったエージェントを見つけたい者は比較ページでエージェントを見比べてみてくれ。

転職希望者諸君の転職活動がうまくいくことを心から祈っている。

>> リクルートエージェント(公式サイト)
>> 転職失敗バスターズ エージェント比較ページ