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面接官に高評価な「学生時代に頑張ったこと」【新卒採用】

      2016/08/02

【この記事で分かること】
・新卒採用で高評価な経歴はない。
・採用面接で面接官が考えていること。
エージェントY
このサイトは転職希望者(中途採用)向けのコンテンツがメインになっていますが、今回は新卒採用に関する疑問をぶつけてみたいと思います。

エージェントY プロフィール

エージェントP
私達の疑問に答えてくれるのはこの方、新卒から中途まで、出席した採用面接は数知れず。現在は人事関連のコンサルタントもお務めの超ベテラン人事担当者の「ベテラン人事さん」です!

エージェントP プロフィール

ベテラン人事
ネーミングがそのまんまですね。

ご紹介に預かりました人事担当者です。何かのお役に立てればと思いますので、なんでも聞いてください。

ベテラン人事 プロフィール

エージェントP
えっ、それじゃあ早速ですが、スリーサイズを!
エージェントY
…………。
エージェントP
……殴ることはないじゃないですか!?
エージェントY
今回は新卒採用に関する質問なのですが、面接では必ずと言っていいほど聞かれる「学生時代頑張ったこと」について伺わせてください。

サークルの代表とか、ゼミの長だとか、学生のアピールポイントは似通ってしまうのではないでしょうか?

ベテラン人事
はい、仰るとおりです。

多くの大学生のアピール内容は残念ながら似ています。一般的には、部活、サークル、アルバイト、文化祭実行委員会、留学、ゼミなどでしょうか。

エージェントP
それなら大学生の頃にできる特に高評価な経歴が聞きたいっすね!
ベテラン人事
別にないですね。
エージェントP
即答!?
ベテラン人事
そうですね。高評価な経験・経歴は何かと問われると、特にないのではないでしょうか。

強いて言えば、サークルより部活の方が評価は高いですし、部活でも、部長、副部長、主幹経験者の方が役のない学生よりは高いと言えます。また、留学も最近では多くの学生に留学経験がありますが、期間が短いより長い方が評価は高いでしょう。アルバイトも何か目的を持ってやっている場合は評価が高くなります。

エージェントY
一つひとつ並べると一応優劣はつきますが、大きくリードすることはないということですね。
ベテラン人事
そうです。履歴書に記載されている経験・経歴によって、合否を判断することはできません。
エージェントP
それじゃあ面接官は実際にどこをみてるんすか?
ベテラン人事
はい。面接官が何を考えているのか、詳しく説明していきます。

実は面接官は自分のことで手一杯!?

ベテラン人事
面接官は多くの学生に会います。面接前に履歴書等に目を通しますが、このときの面接官が何を考えているのかといえば、自分のことばかりなのです。
エージェントY
自分のこと?
ベテラン人事
はい。学生にどのような質問をしようかということで頭の中が一杯なのですよ、実のところ(笑)

その学生がどのような人なのかを知り、会社に合う人材なのかを判断するためには面接官の質問内容もしっかりしたものでなくてはなりません。失敗が許されないのは学生側だけではないのです。

エージェントP
経験や履歴そのもの自体にはあまり興味はないんすね。
ベテラン人事
はい、経験や履歴そのもの自体にはあまり興味はありません。
エージェントY
(オウム返しするくらい、本当にそうなんだ……)
ベテラン人事
少し珍しい経験や面接官自体が興味のある経験(サークルがたまたま同じだった、同じところに留学したなど)であれば印象に残りますが、多くの場合は印象に残っておらず、面接の準備で必死なのです。
エージェントP
面接官の印象に残るような珍しい経験? 昨日渋谷歩いてたら腕に鷹乗せた人とすれ違いましたね。
エージェントY
その話すごく掘り下げたいけど、今度にするよ。
ベテラン人事
……ですので、経験・経歴は自分をアピールするためのひとつのきっかけに過ぎないと思った方がよいでしょう。そのきっかけを経験・経歴として履歴書に記入し、コミュニケーションをスムーズにしていくのです。
エージェントP
なるほど、あくまでも話の導入に過ぎないというわけですね。

「何をやったか」よりも「何を学んだか」

エージェントY
そうはいっても応募書類は書かなければなりません。経歴によって大きな差がないとは言っても、なにか面接官ウケが良い経験についてのヒントを貰えるとありがたいのですが……。
ベテラン人事
そうですね。学生時代には多くの経験をすることと思います。それこそ成功体験だけでなく、失敗した体験も数多くあるでしょう。

その経験のなかで、自分が最も成長したと思う経験を話せれば良いのではないでしょうか?

エージェントP
自分が成長していれば、特に際立った実績や成功体験がなくても良いということっすか?
ベテラン人事
そうです。大切なのは、まずはその経験で何を学んだかです。その経験により、努力すること、他者と関わることなどにより、自分自身の強み弱みを含めより深く理解することになります。この理解が重要です。なぜなら、この理解は就職活動の前にやるべきと言われる“ 自己分析 ”につながるからです。
エージェントY
「何を学んだか」が自己分析に繋がる、と。
ベテラン人事
次に大切なのは、その経験を将来どのように活かすことができるかを考えておくことです。その理解から、自分が何をやりたいのか、何ができるのかを考えるということ。これは、“ 志望動機 ”につながります。
エージェントP
「どのように活かすか」が志望動機に繋がる……。
ベテラン人事
以上のことを踏まえると、面接官ウケのよい経歴を書きたいのであれば「その経験から何を学んだか」と「その経験をどのように活かすのか」についてを重点的に書くことが大切でしょう。
エージェントY
なるほど! 本当に経験はなんでも良いのですね。

まとめ 〜結論、学生時代は好きなことをやればいい〜

エージェントP
そっかー、別にサークルの代表やゼミの長をやれというわけではなかったんですねー。いっそ、何もしなくてもいいんじゃないかな?
ベテラン人事
経験自体が大切なわけではありませんが、経験したという事実は必要です。そこから自己分析をしていくので、何かを思い切り実行したという経験は強みになるでしょう。
エージェントY
何でもいいので、思い切り取り組みましょうということですね。
ベテラン人事
ええ、折角の学生時代です。就職活動のための経験・履歴づくりはもったいないですよ。

目的を持って自分を成長させることで、おのずと高評価の経験・履歴がつくられます。とにかく学生時代は思い切り楽しんで何かに取り組んで欲しいですね。人事担当者というよりは、人生の先輩からのアドバイスです。

エージェントP
(え、カッコイイ……)
エージェントY
入学してからすぐ就職のことを考えるのも、なんだか寂しい気がします。とにかく目の前のことを精一杯やれば、結果は後からついてくるということですね。ご指導をありがとうございました!

伝説のエージェント
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