給与交渉で年収を上げる5つのコツを知るべし
【この記事で分かること】
・日本人で給与交渉をする人はいるのか?
・給与交渉を円滑にすすめるためのポイント5つ
・年収アップにおすすめの転職エージェント紹介
冬頃になると、プロ野球選手が球団と年収を話し合うじゃないですか?

年俸交渉のことかな? プロスポーツの世界では尽きない話題だね。

フツーのサラリーマンもその、ネンポーコーショーとやらができれば良いんですけどね〜。

年収を上げるアプローチのひとつに、年俸交渉ならぬ「給与交渉(昇給交渉)」があるんだ。
一般のサラリーマンでも年収を交渉することができるんですか?
【年収を上げるなら】
会社に給与交渉しても難しいなら、転職も考えよう。
転職エージェントを活用するのが、賢いやり方。
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給与交渉って何?
いやいや、そんなこと言ったってこの謙虚大国ジャパンで上司に「よっ部長、お給料あげてちょ!」なんて言えるツワモノはいないでしょうに。
もちろんそんな言い方は言語道断だが、然るべき手順を踏めば一般のサラリーマンも給与の値上げ交渉を行うことが可能だ。
プロ野球選手が年俸交渉を行うのと同じ要領なのですね。
ないことはないが、そういった者が少ないのも事実だ。
日本で給与交渉する人なんているの?
日本において給与交渉が盛んでない理由は明確だ。それは「給与交渉を持ちかけたら会社からの評価が落ちるのではないか」という心理的不安に他ならないだろう。
さっきぺーちゃんが言ってた言葉を借りるなら、日本は謙虚大国と同時に、従順大国でもありますもんね。
そのうえ日本人は交渉事が苦手で、権利の行使の仕方もよく分かっていないというのが現状だ。雇用は契約の一種であり、労働者は自分の給与額を雇用者と協議する権利があるというのに、だ。
転職失敗バスターズ(当サイト)は「さまざまな働き方の提案」を一つの目的としています。給与交渉という働き方の一つの技術も、ちゃんと紹介していきたいですね。
こんなこともあろうかと、我が家に古くから伝わる「給与交渉五箇条」という書物を持ってきましたぜ!

給与交渉を成功させる五箇条
先人の知恵に感謝しつつ、給与交渉について学んでいこう。全部で5つのコツが残されているので、一つひとつ見ていくぞ。
一つ、時期を見誤ることなかれ

時期を見誤ることなかれ……。交渉にはベストな時期があるということですね?
その通り。会社によってまちまちではあるが、一般的に企業は年に数回報酬を見直す。翌年の報酬が決まった後に給与交渉をしても後の祭りで、多くの場合取り合ってもらえないだろう。
もちろん企業によるため、上司に直接確認するのが最も明確だ。しかし感づかれないように事を運びたいケースを憂慮すると、必ずしも聞き出せるとは限らない。
そういう者のために一般論を言うと、報酬の査定は翌年の予算案を決めるタイミングであることが多いだろう。大きな企業は第3四半期の終わりから第4四半期にかけて予算案が組まれる。つまり……
第3四半期の終わり以前に交渉する必要があるというわけですね!
そうだ。ただ会社によって予算組みの時期は異なるので、万人の正解ではないことを念頭に置いてくれ。とはいっても一つの考え方として知っておくことは、大いに役立つだろう。
一つ、下調べを怠るなかれ

じゃんじゃんいきましょう! 次、「下調べをおこたるなかれ」……って、何を調べたらいいんですか?
自分が勤めている業種の部署や役職、ポジションに基づいた平均年収だ。これを調べることによって、見当違いな交渉金額の提示を避けることができる。
なるほど。確かにはじめての交渉だと、どれくらいの金額を提示して良いのかといった「ゴールの設定」が難しそうですもんね。
平均年収と言っても、勤務地が〈新宿〉と〈離れ小島〉では同じ業務内容でも報酬金額が異なるだろう。その点にも留意することが大切だ。
同種の友達や知人がいれば参考までに聞けたらいいですね。
一つ、自己評価を侮るなかれ

「自己評価を侮るなかれ」……。
自分の職種やポジションがどれくらいの市場価値なのかを知った後は、自分自身の価値を掘り下げて分析するわけですね。
そうだ。職歴や経験、資格やスキルを鑑みて、自分にどれほどの需要があるかを具体的に説明できるようにしておく必要があるのだ。
ナルホド、謙虚に自分を卑下するのではなく、自分のできることをちゃんと説明できなければならないわけですね……。
一つ、機会を急(せ)くことなかれ

よーし、自分のポジションの大体の年収も分かったし、自分のスキルも洗い出せたぞ〜。ちょうど第3四半期の終わり前だし、いっちょ交渉しちゃるぜ!!
この給与交渉で最も大切なことを教えてやろう。では復唱してみろ「一つ、機会を急くことなかれ!」
いやいや、機会を見て「第3四半期の終わり前」にしたじゃないですか!
それはあくまでも「時期」の話だ。機会とは、もっと具体的な「タイミング」ともいえるような意味合いなんだ。
例えば、エージェントYがエージェントPから昇給の話を持ちかけられたらどう思うだろうか?
その通りだ。逆に、エージェントPが何かしらの業績を挙げた後に交渉されたらどうだろうか。
……少し検討するかもしれませんね。少なくともボスには相談するのではないかと思います。
そうだ。
エージェントPとはいえ結果を証明することができれば交渉に一考の余地ができるのだ。
タイミングとはそういう意味のことを指し、給与交渉を持ちかけるのは好成績を残した後や溜まった仕事を片付けた後が良いというわけだ。
なるほど! ぺーちゃんでさえ一考しちゃうなんて……。すごく説得力があります!
一つ、交渉相手を間違うなかれ

そして最後は交渉の相手を間違えないことについて説明しよう。ではエージェントP、給与を上げてもらいたいと思ったら誰に相談するだろうか?
そりゃあ、ボスですよ! 直接ボスの実家の門を叩きますよ!!
実際のところ、どの立場まで上の方に相談するのが良いのでしょうか? もちろん会社の規模にもよると思いますが。
これは明確だ。社長でも人事担当者でもなく、直属の上司に言えば良いのだ。
それをさらに上に伝達してもらうわけですね。でもな〜、下手くそな伝言ゲームみたいになって交渉内容がちゃんと伝わるか不安だな〜。
そういったケースもあるので、要求内容は書面で用意し上長に提出する形も考えられるだろう。
給与交渉のまとめ
五箇条は理解できただろうか? もう一度おさらいしてみよう。

ここに私が考えたテクニックを追加してみようと思います。
一つ(?)、 小細工を使うべし

エージェントPよ、詳しく説明してもらっていいだろうか?
はい! 給与の値段を提示する際に、自分で目標とした金額よりもちょっとだけ上乗せするんです。
そうすると、相手が金額に難色を示したときに「じゃあこっちが折れますよ……」と言ってあらかじめ上乗せした分を減らし、もともと設定していた金額を提示することができるんです!
うむ。金額の過多にもよるが、時には有効な手段となるだろう。いいぞ、エージェントP。
すごい! ぺーちゃんこういうことだけは頭が回るんだね!
給与が上がらなくても……?
今日は給与交渉について説明したが、最後に大切なことを補足しておこう。
今回のように万全を期した給与交渉をしても、多くの企業(人事担当者)は難色を示すだろう。それは、多くの企業が未だに年功序列の報酬体系を重んじ、年齢や役職によって給与が決定するからだ。
会社にそれを変えろと要求するのは、難しい話ですよね。会社が大きければ大きいほど……。
そうかもしれないな。
ここで大切なのは、給与のアップが全てだと考えないことだ。給与の交渉をしたことで、やりたいと思っていた仕事に就くことができるかもしれない。業務の裁量が増えるかもしれない。
そうやって自分を成長させる環境を早急に整えることで、近い将来の年収アップに近づくのではないだろうか。
業務の幅ができることで、後々の転職も有利になりそうですね。
うむ。給与交渉は年収をアップすることが全てではない。このことを理解することが、あの「給与交渉五箇条」の本来の目的というわけだ。
そして給与をアップさせるという目的であれば、転職することももちろん有効だ。年収アップに強いリクルートエージェントでは相談だけの登録も歓迎しているぞ。給与や業務の裁量など、現状に何か満足していない者は一度相談してみるといいだろう。

現状の日本企業では給与の交渉は難易度の高いことかもしれない。
安全かつ確実な年収アップを狙うのであれば、転職も十分に考えられるということですね。
勉強になりました! 今日もありがとうございました!
ところでヤスさん、さっきの私が考えた6つ目のテクニック、なかなか良かったですよね? ここいらで私の給与を……
ボス、次は「部下からの給与交渉を煙に巻くテクニック」を教えてください。
【年収を上げるなら】
会社に給与交渉しても難しいなら、転職も考えよう。
転職エージェントを活用するのが、賢いやり方。
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