転職活動はスケジュール管理がキモ!失敗しない予定の立て方
転職を始めようと思い立ってから実際に転職先に入社するまでの期間って、何日くらいが普通なんスか?

3か月程度が一般的だろう。まあ人によってまちまちだな。早い者は1か月を待たずして入社まで漕ぎ着けるだろうし、半年以上かかる者もザラにいる。

となると、その期間の長い短いは何で決まるのでしょうか? これまでの経歴ですか? それとも時の運?

運なども要素の一つとして否定できないが、自分でコントロールできる要因としては、「スケジュール管理能力」が問われるだろう。
そうだ。あまりにも行きあたりばったりな転職活動をしていると、いつまでたっても入社まで進むことができない。
例えば企業研究。転職活動に必須である企業の研究・調査だが、あれには終わりがない。社員数名のベンチャーならまだしも数十〜数百の社員を抱える中〜大手企業となると、企業ページから果ては社員のブログまで、いくらでも情報を探すことができるからな。
特に在職中だと現職が忙しいからという理由で自分を甘やかしてしまうこともありますよね。
いついつまでに終わらせる、ということを予め設定することで、際限のない転職活動にメリハリを付けることができそうです!
えっ! それは凄いじゃないですか! ぜひ正しいスケジュールの立て方を教えてくださいよ!
それでは、今回はスケジュールの立て方について解説していこう。
転職活動のスケジュール管理術
スケジュールを考える上で注意したいのは、転職採用と新卒採用の違いについてだ。
エージェントP、両者の大きな違いはなんだろうか?
はい! 転職活動にかけられる時間です! やっぱり新卒採用って学生時代の就職活動なので、かけられる時間がたくさんありますよね。
ううむ……。確かに在職中の転職活動は時間に余裕がないだろうが、休職中の者が行う転職活動には時間が有り余っているはずだ。一概にそれだけが違いとはいえないな。
入社(採用)のタイミングでしょうか? 新卒採用は4月に一斉に入社なのでそれに合わせた就職活動を行いますが、転職ではまちまちです。
その通りだ。特に転職では即戦力が求められているため、あまり長い期間内定を保留にしておくことは難しい。従って、いくつかの企業の採用選考を平行して行うことになるのだ。
なるほど、それはより一層のスケジュール管理力が必要っスね。<A社で内定が出たのにB社(本命)ではまだ一次面接が通ったばかり>、といった状況では困りますもんね。
そうだな。それを踏まえた上で以下のプロセスを実践してもらいたい。
転職活動4つのプロセス
今回は平均的な3か月(12週間)での転職を想定して、それぞれの期間の説明をしていきます。

1. 事前準備期間
(約0〜3週目)
もう、以前ボスから教わったでしょ。
これまでの経歴や自己分析を基に、今と未来のやりたいことをあぶり出すための自分専用の履歴書作成作業だよ。あとでこの記事を読んでおくように!
転職エージェントに行くなら事前にこれだけは準備しておけ!
自己の棚卸しを行い、転職の目的を明確にするのだ。自分が何のために転職をするのかが明確でないと、転職したはいいが、なんだかうまくいかなかったかなと感じてしまう。
「目的」という成功イメージがないのですから、上手くいかなかったと感じるのも当然といえば当然ですよね。
自分がそもそも転職すべきタイミングかどうかについては、以下の記事で確認しましょう!
転職すべきかどうか|プロが教える転職のタイミング
求人サイトへの登録や志望する企業の求人状況の確認など、インターネットを駆使した下準備もこの期間中に行おう。
この段階では自分で考えて何かを実行するというよりも、とにかく手を動かすという作業が主になる。面倒ではあるが、極力前倒して行いたいものだな。
在職中の者であれば、今のうちに就業規則を確認しておいて欲しい。いつ頃退職の旨を伝えれば良いのかなどは先立って知っておくようにしよう。
2. 情報収集・応募期間
(約2〜6週目)
いよいよ本格的な転職活動の始まりだ。多くの者が転職サイト経由で転職活動を行うことになるだろう。
実際に受ける企業を絞っていき、応募に駒を進める期間ですね。
そうだ。この期間には履歴書や職務経歴書といった応募書類のブラッシュアップなど、プロセス1で固めた基盤を形にしていかねばならない。
平行して面接の対策や企業ごとの研究も行っていかなければならないため、急激に忙しくなるだろう。
最初に説明があった通り、複数の選考を平行して行ったほうが良いんですよね?
うむ。それにはこの期間で応募するにも気を配らなければならない。最大限タイミングを揃えて複数社に応募したほうが、終盤の調整で楽になるのでな。
3. 採用面接期間
(約4〜8週目)
ここまでくれば新たにスケジュールを考えることも減るだろう。スケジュール管理は選考が進んでいる企業の二次面接、三次面接の予定が被らないように注意して行うのみだ。
選考が進んでいる企業を見直すことも大切だ。その企業で働いている面接官と話すことで企業の印象はガラリと変わる。
納得行かない箇所や、なんとなく気になるポイントがあれば、必ず解消してから次の選考に進むようにしよう。一度応募したからといって、その企業に固執する必要は全くないのだ。
こちらの記事では人事担当者のどこを見るべきかを記載しています!
人事担当者で会社の良し悪しが分かる丨転職で使える裏ワザ
気になる点を解消しないでいると、わだかまりを残したまま内定をもらうこともありそうですね。
ありえる話だが、それは必ず避けてもらいたい。転職は人生を左右するイベントだ。少しでも不安要素があるのであれば、転職を決定するべきではない。
内定の時期はできるだけ重なるように調整しても、そうはいかないこともあるだろう。
第一志望の企業がまだ2次面接までしか進んでないのに、既に内定をもらった企業から入社を急かされている。という状況は決して珍しくない。
そういった場合は変にはぐらかすのではなく、既に内定している企業の人事担当の方に、正直に状況を伝えるべきですね。
そうだな。人事担当者も次の採用候補者を探しだす準備をするので、お互いのためにも伝えるべきだろう。
内定辞退の方法については、私の友人の「ベテラン人事担当」が以下の記事にて紹介している。ぜひ話を聞いてみてくれ。
転職の内定辞退はメールと電話どちらが正解か専門家に聞いた
4. 採用・入社期間
(約8〜12週目)
内定が決まった後は、円満退職に向かうため、現職の引き継ぎを行おう。
引き継ぎ作業とかって、1か月(約8〜12週目)も必要ですか?
企業や事業内容にもよるが、多くの場合業務上の引き継ぎは1か月も必要ないだろう。また法律に基づけば、退職届を提出してから2週間で退職することができる。
現職の企業のことを考えて、だ。
おそらく業務の引き継ぎ自体は1〜2週間で終わる企業が多いだろう。しかしながら、企業は退職後の後任者を探さなければならない。
同じ部署内で調整するかもしれないし、小さな企業であればまた採用活動を行わなければならないかもしれない。
そういった一切を考慮して、1か月前には退職の旨を伝えよう、というわけだな。
2か月、3か月と、転職までに1か月以上の猶予があっても良いが、そうすると次は転職先の企業のことも考えなければならない。
転職先の企業は一日も早く戦力として加わって欲しいと考えているため、これから辞める企業でそんなにも長い時間勤めるのは、お互いのためにもならないとも言える。
そうなると、やはり1か月程が妥協点なのかもしれないな。
まとめ

よっしゃ! スケジュール立てたるで!!
えっと、4月1日に転職活動を開始して、2日に自己分析を行って、3日に自己分析を表にまとめて……、
いや、エージェントPよ。
全部の予定を細かく立てていく必要はない。ピンと張った糸は切れやすい様に、あまりガチガチに固めすぎるといずれ綻んでしまうだろう。
さきほどの4項目それぞれで、いつまでにというスケジュール感を設計しよう。
入社完了を3か月後として、逆算していくのがよいですね。
1. 事前準備期間
↓
2. 情報収集・応募期間(3週間後)
↓
3. 採用面接期間(6週間後)
↓
4. 採用・入社準備期間(8週間後)
↓
5. 入社完了(12週間後)
これを基に、いったん日にちを書いてみると良いかもしれませんね。例えば、4月1日に転職を始めるとすると……。
1. 事前準備期間(4/1)
↓
2. 情報収集・応募期間(4/22)
↓
3. 採用面接期間(5/13)
↓
4. 採用・入社準備期間(5/27)
↓
5. 入社完了(6/24)
ざっくりですが、こんな感じでしょうか? 日付を入れると、急に具体的になりますね!
そうだな。この4項目をマイルストーンとして配置することで、転職活動に現実味と焦りが生まれるだろう。時として焦ることも大切だ。是非実践してもらいたいと思う。
でも、こうやって一通りプロセスをなぞってみると、本当に転職活動って大変ですよね。
特に「2. 情報収集・応募期間」は調査や書類の作成など、やることが目白押しっスわ……。
そもそも、スケジュール管理すら面倒……。
これらの問題は、
転職エージェントを利用することですべて解決する。
スケジュール管理はもちろんのこと、応募書類の添削や面接の対策、転職希望者に合った企業の選定まできめ細やかにサポートしてくれるだろう。
なんか、やることをすべて見直した後だと転職エージェントの偉大さを再確認できますね……。笑
きめ細やかな対応で言えば、
満足度の高いJACリクルートメントがおすすです。
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情報量であれば最大手のリクルートエージェントもおすすめですね。
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最後になるが、転職活動中は孤独な戦いとなる。転職と関係のない友人や親族などにも相談をしつつ、気持ち的に余裕を持った転職活動を心がけてもらいたい。