職務経歴書の書き方|失敗しない職務経歴書の3つのポイント
2016/07/06
失敗しない職務経歴書は3つのポイントを抑えてる!?
企業が提示している求人に応募する際には、履歴書を提出するのが一般的だ。
しかし最近では、履歴書の他に「職務経歴書」の提出も要求されることが多い。
履歴書は、企業が応募者の経歴を大まかにチェックするための書類だ。学歴や職歴を記載する際は、団体名、学部・部署名、入学・入社日などの概要をまとめれば十分だろう。
一方、職務経歴書(職種によっては「技術経歴書」とも呼ばれます。)は、企業が応募者の実務能力を具体的にチェックするための書類だ。
過去に配属された部署で担当した職務、成果、獲得したスキルなどを詳細に記載しなければならない。記入欄がすべて用意されている履歴書に対し、特定の書式が決まっていないため自分で書き方を工夫しなければならないという点も大きな違いの1つだ。
商品カタログを見たことのある方なら分かると思うが、カタログは消費者の購買意欲を左右するとても大切なものだ。職務経歴書もこれと同様で、求職者を企業の人事担当者が採用したいと思うか否かを左右する、とても重要な書類なのだ。
職務経歴書の出来によって採用の可否が決まる可能性もあるため、作成の際は以下の事を意識して真剣にまとめて欲しい。
1. 自分のアピールポイントを客観的に記述する
職務経歴書に最低限記載しなければならないのは、「応募職種」、「学歴」、「職歴」、「資格」、「志望動機」の5点だ。特に職歴と資格の項目は非常に重要になる。
自分が就いていた役職、現場で実際に行っていた業務内容、実績などを事細かにまとめてくれ。
資格の項目には実際に所有している資格以外に、仕事の中で培ったスキルを書いても構わない。自分のアピールしたいポイントを第三者的視点で、積極的に記述するんだ。
2. 見やすさを重視する
言うまでもないことだが、職務経歴書は人事担当者が読むための書類だ。レイアウトに十分気をつけて、見やすく作成することが肝だ。
用紙はA4サイズ1~2枚程度の分量にまとめ、行間には十分余白を取ろう。アピールしたい部分は文字のサイズを大きくして強調するのも効果的だ。
一度完成した職務経歴書を他人にチェックしてもらい、読みにくい・分かりにくい点がないか意見を聞いてみることも重要だぞ。
3. 面接の問答を想定する
履歴書も職務経歴書も、面接時に活用される書類だ。そこに記載されている事柄について、必ず面接官から質問が飛んでくるだろう。
逆に言えば、職務経歴書の書き方次第で面接官の関心を誘導することも可能なのだ。自分のアピールポイントについて質問された時のために、ベストな回答を事前に考えておこう。
その他のポイント
【基本ポイント】
- 箇条書きで簡潔に
- 誤字、脱字はもちろん禁物
- A4縦に横書きが基本で、枚数は1~2枚
- OA機器を使い、きちんとした書類が作れることは、職種によってアピールするチャンスでもある。(手書きに自信のある人は手書きでも可)
- 氏名、希望職種がある場合は希望職種を職歴の前に書く
- ファイルされることを考え左余白をとる
- 郵送するときは挨拶状を添える
【経験豊富な場合】
- 現在までの仕事上の経験と実績(そのとき思ったこと、考えて実際行動したことなどもポイントとして添えると良いだろう。)
- 会社にどのような貢献ができるか
- 持っている知識、能力、資格
【経験が浅い場合】
- 転職のために努力してきたこと(資格取得の勉強をしているなど)
- 転職に対する思い、動機
以上の点を念頭に、職務経歴書を作成するようにしてくれ。もちろん求人内容を事前に把握・確認し、内容に沿ったものを書かなければならないが、一番重要なことは読む人の立場にたって考え、理解しやすく適切で簡潔な文章で仕上げることだ。
ただはじめての転職の場合は、この職務経歴書の書き方に慣れておらず、職務経歴書を書くことが大変な作業になるだろう。また、何度目かの転職で、慣れていて効果的に自分をアピールした職務経歴書が書ける、という人もいると思うが、70%の人の職務経歴書はエージェントによる手直しが必要、と言われているのを知っているだろうか?
自分がいかにうまく職務経歴書を書いたとしても、それを読むのは採用担当者だ。採用担当者の目線で見て魅力的な職務経歴書かどうかはなかなかわかりづらいのだ。
転職エージェントは実際に採用担当者と連絡をとっているので、その立場に立った目線で手直しのアドバイスが可能だ。