退職届の書き方|失敗しない退職届の4つの注意点
2016/07/06
退職届のマナーや不文律を押さえておこう
少しでも待遇の良い環境で働きたいという願望は、すべての労働者に許された正当な権利だ。ただし、新しい職場に移るということは、同時に現在の職を辞するということも意味している。
退職には然るべき手続きが伴う。立つ鳥跡を濁さずという言葉もあるが、転職する際は適切なルールにのっとって作成された退職届を提出し、思い残すことなく会社を去ることが社会人として当然の行いといえるな。
基本的に退職届には特定の書き方はないが、最低限以下の事柄に気をつけて作成して欲しい。
1. 文書の書き方の例
1行目に「退職届」と明記し、2行目以降に「この度一身上の都合により、平成○○年○月○日をもって退職いたしたく、ここにお願い申し上げます。」と記載する。続いて提出日の日付、提出先の上司の氏名を会社名・役職名と共に記し、敬称は「殿」にする。最後に自分の氏名を所属部署名と共に記し、捺印でおわりだ。簡単だろ?
ああ、横書き・縦書きはどちらでも構わないが、自分の名前は必ず上司の氏名よりも下の位置に記載するようにしてほしい。一般的なビジネス文書と同様のマナーを順守することが大切だ。
2. なるべく文書作成ソフトを使わず手書きで書く
これは禁止事項ではないが、退職届はなるべく手書きで作成することが好ましいとされている。白無地の紙を用意して、黒のボールペンで丁寧に書こう。
どうしても自分の筆跡に自信がない場合はプリントアウトでも構わないが、その場合でも署名だけは絶対に自分で書くようにしてくれ。
3. 封筒の書き方例
紙のみを差し出すのはあまりにも無作法だろ? 退職届は必ず封書に入れて提出するんだ。封書の表面の中央に「退職届」と記し、裏面に自分の所属していた部署名と自分の氏名を記載するだけでいい。封書はのりづけまでする必要はないぞ。
4. 手渡し厳守
退職届は、自分の直属の上司に提出する最後の書類だ。
「どうせ辞めるから」なんて開き直って机の上に置きっぱなしにするんじゃなくて、今までお世話になった感謝の挨拶をするためにも必ず手渡しで提出してくれ。
言うまでもないが、一度退職届を提出したらもう撤回はできないと考えたほうがいいな。その瞬間からもう会社に所属している人間ではなくなる。しっかり覚悟を決めて提出に臨もう。
……とはいえ、退職届を一から作成するのはなかなか大変な作業だ。
便利なことに最近ではインターネット上で退職届のテンプレートが無料で配布されている。作成の役に立てるのも1つの手段だな。
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