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人事担当者にウケる、志望動機の書き方【転職活動】

      2016/07/06

【この記事で分かること】
・今まではぼんやり書いていた志望動機に今日でサヨナラ!
・説明に沿っていけば志望動機をスラスラ書けるPDF無料配布!
・応募書類の添削をしてくれる転職エージェントの紹介!
エージェントY
転職活動中に困ったことの上位は「志望動機」と「転職理由」のまとめ方のようです。(日経キャリアマガジン調べ)
エージェントP
私調べでは「交通費がかさむ」ということのようです。
伝説のエージェント
どっちもリアルだが、今回は特に大切な「志望動機」や「転職理由」について取り上げてみようと思う。

志望動機って、どれくらい大切?

エージェントP
とはいっても、志望動機なんてたかが知れてるでしょう。履歴書でも「自己PR」とか「資格」とかのほうが大切なんでしょ?
伝説のエージェント
はたしてそうだろうか? それではこのデータを見てくれ。

応募書類の重視ポイント出典:http://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/shibodoki

エージェントY
履歴書などの応募書類で、どこが重視されるかのデータ(マイナビ転職調べ)ですね……。って、ええ!!
エージェントP
「志望動機」が20%近くもある!
伝説のエージェント
その通り。また志望動機とニアリーイコールである「転職理由」も併せると、履歴書全体の1/4をも占める。これでもまだ「たかが知れてる」か?
エージェントP
ひいぃ……!

志望動機の組み立て方

エージェントY
では、さっそくですが志望動機の書き方を教えてください!
伝説のエージェント
いいだろう。これから伝授するたった4つの手順を踏めば、立派な志望動機が完成する。一貫して気をつけて欲しいのは、具体性を持たせることだ。漠然としてありがちな内容になるのが一番怖いからな。
エージェントP
具体性ですね! 現段階では全然ピンと来てませんが、念頭に置いておきます!
伝説のエージェント
正直さは美徳だな。まあ現段階ではそれくらいでいいだろう。

step.1 「志望理由キーワード」を生み出す

伝説のエージェント
まず、最も大切なのが「志望理由キーワード」を浮き彫りにすることだ。自分がなぜこの会社を志望しているのか、またどうして転職したいのかを言語化する作業だ。これが志望動機の要となる。
エージェントP
そうは言っても、それが上手く浮かばないからみんな困ってるんですよ〜。
エージェントY
なにか、「これに答えていけば言葉が出てくる」といった質問項目はないものでしょうか?
伝説のエージェント
ある。門外不出だが、多くの転職者の助力となるために二人には伝授しよう。ちゃんとメモをとるんだぞ。
◯なぜ転職するのか 
1. 退職理由・きっかけ
2. 現職の不満
◯なぜこの会社なのか
3. どこに興味を持ったか。
4. 自分とどう関係があるのか。
5. 他とどう違うからここなのか。
◯私はこれができます
6. 貢献できること
7. 将来会社でやりたいこと
8. 前職との共通点
9. 今、自発的に学んでいること
エージェントY
この9つの質問に回答していくんですね。
伝説のエージェント
そうだ。最初に言ったが、回答はできるだけ具体性を持たせることを意識してほしい。エージェントPよ、例えば最初の「退職理由・きっかけ」はなんと書くべきだろうか?
エージェントP
そうですね……。「やりたかったことができなかった」とかはどうでしょうか?
伝説のエージェント
そう、それが具体性がないということなのだ。そのやりたかったことは何なのか? そういう具体的な事を書かなければならないのだ。
エージェントY
ぺーちゃんが「悪い例」を出してくれるから助かるよ。
エージェントP
(チクショウ……!)

step.2 志望理由キーワードを再構築する

伝説のエージェント
すべての質問に答えたら、次はキーワードの並べ替えだ。さきほどの9つの質問でさまざまな「志望動機のキーワード」が浮かび上がった。それを以下の方式で再構築してほしい。
(起)現職の不満
(承)将来設計・キャリアプラン
(転)ここでなければならない理由
(結)これまでの経験から貢献できること
伝説のエージェント
一つひとつが流れるような一貫性を持つようにしてくれ。
エージェントP
難しすぎるよぅ……。
伝説のエージェント
いや、泣かないでくれ。では、この穴埋めではどうだろうか?
今は「  」で不満に思っている。
将来的には「   」をやりたい。なりたい。
そのためには御社の「   」でなければならない。
なので、「   」の点で御社に貢献していきたい。
エージェントY
これはいいですね! この空欄にキーワードから生まれた言葉を上手く入れていくイメージですね。
伝説のエージェント
勿論この限りではないが、最初は枠にはめたほうがうまくいくこともあるだろう。キーワードを浮き彫りにした段階で自分なりの志望動機が構築できる者は、それも正解だ。

step.3 NG項目の確認をする

エージェントP
これで志望動機が書けたも同然だぞ〜!
伝説のエージェント
待て、エージェントP。その原稿はまだ下書きだ。ここからが肝心なのだ。
エージェントY
これで完成じゃないんですか?
伝説のエージェント
その志望動機をブラッシュアップするために、もうひとつ工程を加える必要がある。できあがった下書きが以下の「NG項目」に当てはまっていないかチェックするのだ。
エージェントY
「NG項目……」例えばどういうものですか?
伝説のエージェント
そうだな「将来性にひかれた」や「やる気があります」、「やりがいを感じました」などは書いてしまいがちだが具体性に欠けるワードだ。その前後に内容の補足があればいいが、できるだけ使用は避けるのが賢明だろう。
エージェントP
この時点でスリーアウトでーす!
エージェントY
明るい性格だね。
伝説のエージェント
以下の10項目を確認してみてくれ。
1. 志望動機が漠然としていないか
2. 将来性にひかれていないか
3. ヤル気をアピールしすぎていないか
4. 退職をほのめかしていないか
5. 勤務地が理由になっていないか
6. 給与や福利厚生が理由になっていないか
7. 学ぶことが理由になっていないか
8. 企業を褒めすぎていないか
9. 謙虚さは足りているか
10. やりがいを理由にしていないか
エージェントP
8項目当てはまってました! イェイ!
エージェントY
逆にすごいね。逆に。

step.4 清書して完成!

伝説のエージェント
NG項目があった場合はそこを修正し、完成だ。転職の理由が流れるように関連し、かつ具体性がある。そんな志望動機ができれば満点だ。
エージェントY
ここまでのことを一つのシートにまとめてみました。pdfにしましたので、ご活用ください。
エージェントP
この人仕事できすぎ……。

志望動機シート

>>「志望動機作成シート」PDFをダウンロード

試しに書いてみよう

伝説のエージェント
エージェントYよ、せっかく作ったそのシートで、試しに志望動機を書いてみてはどうだろう。例示にもなるしな。

そうだな……、メディアの運営をしていた者がマーケティングを行いたいという想定で書いてみてくれ。

エージェントY
書けました。

志望動機シート 記入例

エージェントP
(早すぎ)

例)step.1 「志望理由キーワード」を生み出す

伝説のエージェント
まずはキーワードだな。
記入例01

※クリックで拡大

エージェントY
はい。メディアの運営をしていたが、SNSを利用したウェブマーケティングを行いたいという軸が見えてきました。キーワードを書き連ねているだけで自分の志望理由が浮かび上がってきたので、なんだか楽しかったです。
伝説のエージェント
浮かび上がった単語同士も高確率で関連性があるワードだ。とにかく手を動かして書きだすということの重要性が分かる作業だ。

例)step.2 志望理由キーワードを再構築する

記入例02※クリックで拡大

エージェントY
キーワードから、書きやすいポイントを抽出して整理してみました。ここには最低限のことしか書いていませんが、先ほどのキーワードも関連付けて頭に残っているので、面接の際に突っ込まれてもいろいろ返せると思います。
伝説のエージェント
このシートは応募書類を書き終えた後も取っておいて、面接の前に読み返すと転職理由やキャリアプランがクリアになるだろう。
エージェントP
(カタカナのキーワード多すぎ)

例)step.3 NG項目の確認をする

記入例03※クリックで拡大

エージェントY
ここは普通にチェックするだけですね。
伝説のエージェント
Step.2の前にあらかじめNG例を読むのもいいだろう。覚えることをしないまでも、なんとなくでも「これは書かない方がいい」の指針になるからな。

例)step.4 清書して完成!

記入例04※クリックで拡大

エージェントY
そして、完成です。なかなか良い志望理由が書けたと思います。

――現職ではオウンドメディアの運営を担当していますが、もともと志望していたマーケティングの業務に就くことができていません。
キャリアプランとしてマーケティングを生業にしたいと思っています。またこれからはSNSによりソーシャルマーケティングが主流になると考えています。御社の自社プラットフォームを活用したソーシャルマーケティングに強い魅力を感じ、これまで培ってきたオウンドメディア運営経験が活かせるのではないかと思い、志望させていただきました。

エージェントP
(うわ、めっちゃしっかり書けてる!)
伝説のエージェント
うむ、これなら多くの人事担当者が納得してくれるだろう。
エージェントP
(試しに書くの僕じゃなくてよかった〜)
伝説のエージェント
じゃあ次はエージェントP書いてみようか。
エージェントP
ですよねー!

書けはしたけど、これって本当に正しいのかな?

エージェントY
でも私の場合はこうやってボスに確認してもらえましたが、転職希望者はそうもいきませんよね。
伝説のエージェント
無論だ。友人や家族に転職について相談することも大切だしためになるが、彼らはプロではない。時として不適切なアドバイスをしてしまうこともあるだろう。
エージェントP
もともと友達がいないケースも考慮してください!
伝説のエージェント
コメントしづらいが、そういった場合も含め、志望理由などの応募書類は転職のプロである転職エージェントに相談するのが最も良いだろう。プロとして今まで何人もの転職者を見てきたエージェントからの経験からくるアドバイスは、やはり抜群に参考になるのだ。
エージェントY
転職エージェント会社は数多くありますが、どれを利用するのが良いですか?
伝説のエージェント
おすすめのエージェントは別ページで紹介しているが、はっきり言ってリクルートエージェントを利用するのが間違いないだろう。
エージェントP
業界のなかでもかなり大規模なエージェント会社ですね。
伝説のエージェント
そうだ。大規模ということは多くの転職エージェントが在籍している。結局のところ、どこのエージェント会社を利用するかではなく、どの転職エージェントと一緒に転職活動を進めるかが大事なのだ。人数が多ければそれだけ自分に合ったエージェントに会える確率が増えるからな。

>> リクルートエージェントで応募書類の相談をする。

エージェントY
相性が合わないなと思ったらエージェントの変更を申し出て、ぴったりのエージェントをみつけ、今回のメソッドを元に作成した志望動機を添削してもらうのが良いということですね。
伝説のエージェント
そうだ。そこまでできたら志望動機については心配することがないだろう。

そういえばエージェントPはそろそろ「転職動機作成シート」が書けたか?

エージェントY
もういないです。
伝説のエージェント
うむ。素晴らしい逃げ足だ。